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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 42

おでこを抑えた里菜を見てクスクス笑う由佳里。
呆然とした里菜だったが、釣られるように由佳里に笑い返した。
細い目が目いっぱい垂れて以外にも可愛らしい。
なんだかその笑顔で全て許せる気がしたのだった。


結局、桜木美咲以下、関わった男女は停学処分。
彼女たちの普段の行いがいいせいか、停学にはなったもののうやむやな結果に・・・

何しろ、担任の朝比奈小百合が『苛め』と言う事実を認めようとしないのだ。
体育教師を巻き込んでの騒動になったものの、『仲のいいクラスメイトのおふざけが行き過ぎた』と言う処理での停学だった。

「まぁ、こんなもんだろ?」

放課後の鉄也のアパート。
怪我の由佳里は病院へ、残りのいつものメンバーで集まる。
その部屋の主、鉄也も期待してない風な口調で言う。
由佳里の怪我が打撲程度と軽かったからだと言うのもあるだろう。

「あのアマにオシオキしちゃいたいね」
「ああ、落とし前はつけさせたいな」

憤懣やるかたないのは健二と敦。
彼らの方が激高していた。

「今、桜木さんに手を出せば、こちらの方が悪くなりますわ・・・罰を受けましたから」

一希の言葉は一々尤も。
一応停学と言う形の罰が出た以上、手を出しにくくなった。

「だけどこれで静かになるんじゃない?」
「ハメようとしてハメられるなんて、チョーダサいわ」

千恵子と美香の言葉通り、このダサい顛末は桜木美咲の汚点となるだろう。
彼女たちももう思い切った行動はできないに違いない。

「まぁ、何だ・・・里菜、よくやったな」

鉄也のねぎらいの言葉。
悠馬と共に座る彼女の前にはお菓子の山。
これはどうやらみんなからの『ご褒美』のようだ。

「里菜っち、チョーイケてるわ!、アタシ濡れたわー」
「里菜っち、嫁にしてぇわ!」

ガングロギャルに褒められてちょっと戸惑い気味の里菜だが悪い気はしてない。

「ええ、いい仕事してくれたと思いません?、翼」
「うん、もうそこまで昔の事こだわってないから素直にありがとうだよ」

一希と翼もそんな会話をする。

「悠馬、大事にしてやれよ、里菜ちゃんイイ女だぞ」
「うんうん、オレなら毎晩ベットで大事にしてあげるけどね」

悠馬に対しては敦と健二が笑いながらそう言う。
これで悠馬も里菜も『仲間』と認めたと言う事だろう。

だが里菜は、戸惑いつつも少しはにかんだ後、真顔に戻って言う。

「桐間君、桜木美咲はこれで追い込まれた・・・だから彼女が更にとんでもない事しでかす危険があるの」

彼女がクラスから総スカンなのは確定だ。
だが、逆にそれが彼女を追い詰め、更になにかしてくる可能性を里菜は危惧してた。

「ああ・・・探りは入れておく・・・由佳里に何かするんじゃなくても自棄っぱちになられても面倒だしな」

鉄也もある程度それは頭にあったようだ。
学は兎も角、馬鹿ではない。
むしろこう言う方向には頭はよく回る。

左右に侍らせた一希と翼を少し荒々しく抱き寄せ、胸を鷲掴みにする。
抑えきれない怒気が静かに溢れ出すのを悠馬も里菜も目の当たりにしていた。

正直、普通に怒り狂う人よりも何倍も怖い。
自分たちに向けられた怒りじゃないのに、怖いもの知らずに見える悠馬もおしっこチビりかけ、里菜も小動物のように震えてしまう。
敦や健二、美香に千恵子も慣れてはいるものの、それを察して真顔になる。

「俺の女に手を出したんだ・・・タダじゃおかねぇ・・・」

地獄の鬼に宣言されたような迫力。
背中の辺りに炎のオーラが見えそうな迫力に、悠馬は泣いてごめんなさいと言って帰りたい気分になった。
由佳里がこの場にいないのが不幸中の幸いに思えた。

強く胸を鷲掴みにされ痛みに顔をしかめた一希と翼だったが、何をするべきか理解してるのか翼は鉄也のズボンのファスナーを下げ、一希はブラウスのボタンを外しブラをずらす。

一希の腰を抱き乳を貪る鉄也。
翼は下で強直を舐める。
それは鉄也の怒りを鎮める儀式のようであった。

目の前で2人の美少女と濃厚に絡み合う鉄也を見ながら、健二はらしくない顔をして考えていた。

「健二、アタシらもヤらない?」
「…うーん…」
三度のメシよりも女好きな健二が、珍しく乗り気じゃない。
美香も何かを悟った。

「悪ぃ、美香、俺ちょっと用事があってな」
「何?珍しいわね」
「まあ、ちょっとした野暮用さ。そういや美香さ、悠馬とヤリたいんじゃなかったっけ?」
「あー、そんなことも言ったっけ」
「じゃ、美香の相手は悠馬に任せたわ」
「えっ?健二くん?」

戸惑う悠馬をよそに、健二はアパートを出て行くのだった。

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