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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 33

悠馬は真琴の腰が一振りされる度に、射精を堪える耐久力だけでなく人間的な正気度までも、ゴリゴリ削られてゆく錯覚を覚えた。

「(これが鉄也くんの見てきた世界、僕はまだ甘かった…。)」

そして彼女の歪んだ笑顔から紡がれた言葉がまた、悠馬を狂気の向こうへと誘う。

「今だけ、貴方の、ママでいさせて?」

名状しがたい恐怖感と背徳感、悠馬の眼前には冒涜的かつ宇宙的とも呼べる狂気を撒き散らす女がいた。
真琴が何処か寂しげにママという単語を紡いだ辺りだけ、その瞳に正気が戻った様にも見えた。
そのタイミングで悠馬は得体の知れない何かと早まった射精を堪えるべく、真琴の瞳にあえて真っ向から立ち向かった。

「僕は貴女の子じゃない、鉄也くんの友達長坂悠馬として、貴女を抱かせて頂いてます!」

漢気のある悠馬の宣言。
だが、真琴の表情は全く変わらず・・・

「まぁ、頑張った方だよな」
「うん、よくやったよユーマ」

敦と健二の微妙な励まし。
何か感じる違和感・・・

真琴は何故か病的かつ妖艶で嬉しそうな笑みを見せた。
そして細い脚が悠馬に絡みつき、尻の辺りでクロスされる。
両手は悠馬の頬に添えられ、すうっと真琴の顔近くまで引き寄せられる。
細く華奢な腕と思いきや、その力は悠馬の想像以上であった。

「元気な子は・・・好きよ・・・」

まるでやんちゃした子供を窘めるような口調だが、その声も艶がかっている。
悠馬の本能がアラートを鳴らす。
これはヤバい・・・
蟻地獄に放り込まれたかのような感覚に陥っていた。

そして、それと同じくして真琴の膣が収縮する。

「はうあぁっ?!」

締め付けるというより無数の舌が竿を舐めているような感触。
背中に電流が流れるような感触に悠馬の口からは悲鳴が漏れた。
もうこれは射精を我慢できるとかのレベルでない。

「ひぃあぁぁぁっっっ!!!」

涙が出てきた。
快感すぎて辛いぐらいだった。
悲鳴を上げながら悠馬は精を吐き出す。
先ほどと同じく、吐き出すと言うより吸われると言った方がいいぐらいであったのだ。

・・・だが、真琴は悠馬を逃がしてくれず、抜かず三発。
最後の方は悠馬の意識が途切れていた。

その悠馬が気づいた時、里菜が膝枕で彼の頭を撫でていた。

「あ・・・」

ちょっと安心して涙が出た。
服も整えられ着せられていた。
撫でながら至福の表情をしていた里奈だったが、悠馬が気がついたのを見て一瞬慌てたような表情となり、すぐに無表情に戻った。
それが何だか可愛いと思えたし、ホッとするような気もした。

「もうすぐご飯だって・・・食べていきなさいって言ってた・・・」

ぶっきらぼうにソッポを向いて言う里菜。
それもなにやらホッとする。
身を起こして見ると、どうも下半身が浮いたような感覚。
里菜とヤリまくった後も同じような感じだったが、その時より足元がおぼつかない感じだ。

「あー・・・なんかいろいろとごめん・・・」
「別に・・・」

謝る悠馬にそっけない里菜だが、心配してくれてたのだろう事は何となく伺えた。
立ち上がりふらついた悠馬を里菜が支えてくれる。
その肩を借りながら悠馬は部屋を出て居間に向かった。


居間には既に敦と健二、美香に千恵子、それに由佳里が座っていた。
小学生の姉妹2人が台所と居間を往復して座卓に料理を並べていく。
2人とも良い所のお嬢さんと言った感じで、立ち振る舞いもどこか品があった。
顔立ちはどことなく鉄也ににているが、妹と言っても信じられないぐらいの品のいいお嬢さんだった。

「さあ、できましたよ」

着物に割烹着姿の真琴が現れ、悠馬はドキッとするが、あの妖艶さはどこかに消え、少し儚く清楚な着物美人となっていた。
まるで別人のよう・・・
それぐらい雰囲気が違った。

盛り付けられた料理は和食だが、料理人の息子の悠馬でも分かるぐらい素晴らしい盛り付け。
香りも良く、それだけでも相当な腕前だと見て取れた。

「マコリン、料理上手だから好きだ!」

この男、健二・・・
食事も欲望に忠実である。
その言葉に真琴は頬を少し染めるが、あの妖艶さは感じなかった。

「まぁ、お上手ですわ、健二さん」

やんわりとした表情で真琴が微笑む。
それを身ながら、まるでさっきの出来事が夢だったんじゃないかと悠馬は錯覚しそうだった。
だが、このけだるい身体と浮いたような下半身が嘘でも夢でもない事を証明していた。
と、同時に悠馬の肉体的欲求・・・
食欲が頭をもたげ、腹を盛大に鳴らす。

「ふっ、『運動』の後の旨い飯は最高だよな」

敦の言葉に、由佳里が赤くなり、里菜も一瞬頬を染めた。
悠馬も思い出しあわあわと焦る。
その様子を不思議そうに見ている小学生の美少女2人。
無邪気な視線に耐えるのが辛い。

「さぁ、食べましょうよ!」

千恵子の言葉は助け舟だろう・・・
何かをしてこの空気から抜け出したい悠馬は、慌てながらも『いただきます!』と手を合わせた。

そして、口に入れた魚の煮付けは・・・
料理人の息子も驚かせる程の美味であった。

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