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そして、少女は復讐する
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そして、少女は復讐する 24

少し不機嫌調の翼が、暴走男子の携帯を取り上げ、何かを確認する。
そして、出てきた画面を割り込むようにして鉄也に見せた。

「ほう、コイツは・・・」

鉄也もそれが何か分かったようだ。
それを鉄也から受け取り、翼は里菜に向き直る。

「痛かったかしら?、辛かったかしら?」

目が完全に座っている。
里菜もこんな翼の表情は見た事がなく震えていた。

「私も・・・由佳里ちゃんも、痛かったし辛かったわ」

里菜が震えたまま嗚咽を漏らす。
痛い目見て、ようやく何かを悟ったのだろう。

更に翼は暴走男子の携帯を里菜に見せる。

「このアドレス、知ってるかしら?」

怪訝な顔でメールの本文とアドレスを見た里菜。
その顔が歪み悲鳴が漏れる。

「これっ?!、なんでっ?!、どうしてよぉぉっっ!!」

自分が使うアドレスからの自分を襲う指示・・・
パニックになったとて、彼女を責められまい。

「鉄也さん、コイツらどーします?」

泣き叫ぶ里菜を他所に暴走三人組を指して聞く大輝。

「そうだな、コイツら・・・」

少し考え込んだ鉄也だが、何かを思いついた顔でニヤリと笑う。

「それだけヤリたいんだったらな・・・三高の権堂に引き渡しておけ」

三高の権堂・・・
近所の高校の鉄也の喧嘩友達ともライバルとも言える男。
身長190cmオーバーの巨漢。
でもナイスガイ、実にいい男。
周囲に慕われるボスであり、男の中の男。
ただし・・・
ガチホモ。
三高は男子校。
権堂の舎弟も当然・・・

大輝や鋼太郎がかなり同情の視線を三人に送ったのは言うまでも無い。

「アケミ、中坊連れて本多送ってやれ」
「了解っと!、アンタ達も行くよ!」

暁美がそう答えると夏菜が里菜に着替えを着せてやる。
こうなってるのを想定して着替えまで用意してたらしい。

そして、三人組をふん縛って権堂に回収のメールを打ち(嬉々として承諾してくれたらしい)、鉄也は自分のアパートへ戻る。
アパートには敦と健二、美香と千恵子に翼。
そして、駆けつけた一希も加わった。

「あのメアド、パス知ってるのいないって本多言ってたよね?」
「それが本当かどうか分からんよ・・・アイツが俺たちに情報全部出してるとも限らないしな」

美香が問うと敦がそう答える。

「もしかしてさ、誰かがパス知ってたとして、痕跡とか残らないのかなぁ?」

千恵子の疑問にタブレット弄る一希が顔を上げて言う。

「今、削除されたメールを復旧してますわ・・・何か手がかりが得れるかも」

そんな一希の頭を鉄也は撫でながら言う。

「流石、カズキ偉れぇぞ!」
「ふふふ、じゃあ、鉄也さんのご褒美欲しいですわ」

鉄也にしなだれかかる一希の表情は既にお嬢様ではなくメスだ。

「最近、由佳里さんばかりで可愛がって頂けないから、わたくし寂しいですわ」

鉄也の股間を擦るが、そこはもう勃起中。
あれだけやってもまだいけるとは、ボスザル恐るべしである。

「いいよなぁ鉄也だけモテて・・・オレ、努力してんだけどなぁ」
「お前の努力は方向が違いすぎるぜ・・・」

羨ましそうな健二に敦が突っ込む。
解き放ちとなった里菜はどうなったか?

…別れ際の遣り取り…
『あいつら』の間で校内の置き場や町中のコインロッカー等を介して定期的に受け渡しされるプリペイド携帯とそのアドレス。

「そういうの突き止めて情報いじくる、つもりだったけど先手を打たれた。」

と翼、それは既に里菜以外の誰かで行われていた事実、つまり切られた。

愕然となる里菜の脇、鉄也と悠馬の口論は知恵者な敦の仲介で収束した。

「そーだよねー?敵でも味方でも?兄弟分の女なら保護しないとね?」
「負けたぜ、なら仕方ねぇや。」
「とととという訳で本多さんは僕とせせせ…セックスしてもらいます。」

話は以外と簡単、とりあえず悠馬の女になって鉄也グループに加われという話だ。
まぁ後々、悠馬と里菜はスワッピングにも加わらざるを得ないだろうが…。

という訳であり、里菜を癒しエッチで手なづけようとたくらんでいた健二は不機嫌そうであった。

「何で本多はユーマに回しちゃうんだよぅ〜?」
「アホ、お前がパトロールさぼってた所にユーマが出くわしたんだから、むしろ責任感じろよ。」

敦は説教ついで、まだ見苦しく足をバタつかせていた健二の頭を軽くはたいた。

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