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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 23

もう誰かしら近くに来ている筈、メールの一斉送信で事態に収拾がつく、しかしそこで指が止まった。

「(彼女だっていくつものタスケテ、それを踏みにじって来た奴らの仲間…。)」

悩む悠馬の頭上から一枚の布切れが舞い落ち、鼻先にかぶさり視界と呼吸を奪った。
甘酸っぱさに塩気を含んだ、白地に青の縞模様の布切れ。

「これは…ぱんつ…ですか?」

今日の里菜が履いていたニーソックスと柄が似ている、そもそもこのタイミング間違いない。

「先っちょ入ったけど全然進まねぇ!」
「ムカつくなコイツ、全然顔色とか変えてねぇし!」
「ほらほらしっかり締めないとチンポ入っちゃうぞ〜?」

向かいの廃ビルからそんな声が聞こえて来た。
悠馬はたまたま持ってきていた料理道具の鞄から、サラシに巻いた包丁を取り出す。

「長坂くん、何してるの?」

後ろから声。
翼だった。
翼だけでなく、小夜子に歩もいる。
そして中学生男子トリオ、大輝に鋼太郎、そして陽介もいた。
悠馬の只ならぬ気配に声をかけた訳である。

「ほ、本多さんがっ!」

あわあわと叫ぶ悠馬に翼の目が細くなる。

「小夜子ちゃんと歩ちゃんは健二くんと敦くんに連絡して待っていて」

それでもテキパキと指示する翼。
学校では鉄也達と絡まぬようにしてるが、彼女も仲間なのである。

「男子はカチコミいくわよ!」

過去のわだかまりあれど同じ女。
しかもレイプの辛さは理解してる。

「ぼ、僕も行くよっ!」
「・・・いいわ、自分の身は自分で守るのよ」

翼はそう言うと廃ビルに飛び込み、それに中学生トリオが続く。
悠馬もそれに続いたのだ。


廃ビルの一室。
何発か殴られ口から血を流す里菜。
股には男のモノが捩じ込まれ純潔が散らされていた。
この三人、実は由佳里をレイプした事のある連中だ。
それが由佳里と言う便利な肉便器を失い悶々としていた所にメール。
何時ものクラスの誰かから届く謎のアドレス。
そこに『今回の村田由佳里が桐間鉄也の女になった件は本多里菜の手引き。本多はやっちまって問題なし』と送られてきたのである。
何時ものアドレスからと言う信頼感、そして本多里菜の周囲から漏れ聞こえる様々な動きと桜木美咲の凋落。
彼らが本多里菜を黒幕と判断させるに十分な材料だった。

これはクラスの秩序を守る正義である・・・

小心にして下衆。
しかし、都合のいい正義が大好きな彼らは、里菜を拉致してレイプに及んだ訳だ。

「コイツ、ビッチと思ったけど処女とかバカじゃねーの!」

腰を振ってナニを突っ込んだ男が言う。

「今日からお前が俺らの肉便器な」
「いやぁっ!、やめてっ!、ゆるしてよぉっ!!」

泣き叫ぶ里菜を他の男達があざ笑う。
彼等が俺様最強を確信してたその直後、ドアを蹴破る騒音いや爆音、罵声の嵐に振り向いてしまっていた。

「ザッケンなオラぁああああ!」

その先頭、やや震え気味な声で雄叫びを上げていたのは不良と無縁としか思えない小柄な少年。
彼の後に続いて角材やらバットやら鉄パイプやらバタフライナイフ、更に飛び道具上等とばかり通販ボウガンや違法改造らしきエアガンを振りかざす少年少女がこれまた罵声を放つ。

先頭、ドスダガーか長脇差かと見紛う様な包丁を振りかざした少年、彼の瞳には迷いのない本気があった。

「ねぇ君たち?シチューになってみる?ローストになってみる?カツレツになってみる?悪い子食べちゃうぞ?」

悠馬の父が経営する洋食屋の定番『肉』メニュー、その脅し文句はなんかもう最強であった。

やや遅れて(あれこれヤリ終えて)到着した鉄也が悠馬のオデコにゴツンと頭突きを食らわせ、悠馬もまたそれを押し返す。

「おう兄弟?やりすぎじゃねぇのか?」
「僕は何も間違ってないよ…実際に!」

一通りの収束が付いた廃ビルではヤンキー集団につっつき回されながら死ぬ気で土下座する暴走脳筋三名。
そして女子メンバーから介抱される本多里菜の姿があった。

「おめえも本多の自業自得って薄々解ってんだろうが?ああんコラァ!」
「じゃあ鉄也君は!村田さんや他の女子が同じ立場でも!見捨てるのか!」
「屁理屈こねんなよおぼっちゃん?」
「屁理屈も通させて貰うよ鉄也君!」

互いに一歩も引かない、鉄也と付き合いの長い健二や敦も蒼白となる程の修羅場であった。

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