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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 3

汚れた自分の身体を拭き、麻由美の身体も拭いてあげ、服を着直した。

やがて駆けつけてきた救急隊員の存在により、由佳里は事の重大さを知る。

自分と母親を犯していた男子生徒4人が、落雷に感電して命を落としていたのだと。

一歩間違えば自分もそうなっていたのではと、身の凍りつく思いがした。

―病院での検査の結果、由佳里も麻由美も大きな怪我はなく、入院の必要はないと医師から言われた。
帰宅する頃には、雨はもう止んでいた。

家に帰っても、2人の会話はなかった。
それどころか、さまざまなショックが重なったせいで、麻由美は寝込んでしまった。

翌日から由佳里は『母親を看病する』ことを建前にして学校を休んだ。
もちろん大事なことだが、由佳里自身、もう学校には行きたくなかったのだ。

学校では当然、この事故(事件?)を全校朝礼で伝えた。

由佳里のクラスメートたちは、命を落とした彼らが、あの廃屋で何をしていたか知っていた。
その結果、由佳里のあずかり知らぬところでオカルトめいた噂…というよりは、デマというのだろうか…が広がってしまった。

由佳里のことを『悪魔』だの『死神』だの言う輩が、次第に校内に増えていったのだ…

もちろん、由佳里はそんなこと、一切知ることはない。

寝込んだ母・麻由美の看病は行うが、それ以外は自室に篭りきり。
麻由美のショックは相当なものだったが、由佳里自身のショックだって当然あったのだ。

こうなると、大好きなお菓子やケーキはもちろん、普段の食事すらまともに喉を通るはずがなかった。
麻由美が立ち直り始めた頃には、由佳里もだいぶ精神的に回復したが。

それでも、体重はかなり落ちた。
ウエスト周りの肉が落ち、女の子らしいくびれがつき、もともと大きかった胸はさらに際立つようになった。

皮肉にも、薄幸で可憐な美少女ぶりは以前よりも遥かに増した、のである。

変わったのは身体だけではない、瞳に射した影いや底知れぬ闇。

『まだ終わらない』

落雷で死んだ男子四名は、どちらかと言えば気弱な一般男子やオタクといった底辺、言っちゃ悪いが一生童貞の臭いがする人種。

彼等はひょんな事から同級生を犯せるという、冗談みたいな状況に怯えを抱いていた。
彼等はどれだけ思春期男子の性欲を持て余していても、一欠片の同情と犯罪への恐怖で包茎ペニスを縮こまらせていた。

彼等は結局『あいつら』の口車に乗っていじめへの荷担者、いや性犯罪者にまで落ちぶれた。
由佳里は決して彼等を許せなかったけれど『あいつら』がいなければ、教室の隅おっかなびっくり暮らしていただろう。
彼等は仮に落雷死がなくとも、杜撰な輪姦遊びが発覚した時は『あいつら』の捨て駒として警察に突き出されたろう。

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