バニッシュ!! 10
二人ともピアスを付けているので、宗教的な意味でもあるのかな?とちらっと考えたが、Hな気持ちよさとムードで、彼はその思考を後回しにすることにした。
「ああ……お姉ちゃんみたい……」
「もうっ、マスターったら」
淳は、熱に浮かされてだろう。思わずアリッサの、女性の優しさを体現したような身体に「お姉ちゃん」と言ってしまう。
今の淳は、心のどこかで幼馴染か従姉弟の優しくて憧れていたお姉ちゃんとHできたような気持ちを抱いていたのだろう。なんとなくその気持ちに気付いたアリッサは、喜びつつも少し困惑した声で言ったのだ。
「ごめんなさい。アリッサさん」
「仕方のないマスターです」
気付いた淳も素直に謝り、アリッサも機嫌を直したようだ。
腰の動きを速め、彼をさらに気持ちよくしようとその豊かな肢体で覆いかぶさるような姿勢になった。
両手をついて、大きなおっぱいが淳の眼前にぶら下がる体勢になった。
淳は眼前で揺れるおっぱいを捕まえて、彼女の揺れに合わせるように手を動かして揉む。
さらには、眼前の双乳を持つと、二つの乳首を近づけて一緒に吸い付いた。
「ああん、マスターに吸われてますっ!」
乳首を吸われ、彼女の母性が顔を出す。
「マスター、マスタぁ!私が、いつでも守って差し上げますから!」
「うん!アリッサさん!」
淳もその言葉に応え、アリッサは絶頂へと向かって腰の動きを激しくした。
たっぷりの母性を示す様にたっぷんたっぷんなおっぱいは、ラストスパートとばかりに激しく揺れる。
「アリッサさん、アリッサさん、僕もう!」
「シスター・アリッサ、マスターを愛し、支え、共に戦う事を誓いますっ!!」
「僕も、マスターとして、アリッサさんを大切にするよっ!!うわっ!!」
誓いの言葉を述べ終えてのちょっと気が抜けた瞬間、淳はこらえきれず射精してしまう。
熱い精液が彼女の子宮口を叩き、マスターと完全に結ばれた喜びで彼女も絶頂を迎えた。
「あっはぁぁ……」
幸せな声をあげながら、アリッサが力が抜けて淳に倒れ込む。
シャーリーの時と同じように、アリッサの下腹部に光り輝く紋章が現れた。
紋章の光を目にし、体内に新たな力が走るのを感じてアリッサは満足しながら意識を手放す。
「あらら…失神しちゃった」
「あの、大丈夫なんですか?」
心配して淳が訊くと、シャーリーが何の心配も無いとばかりに答えた。
「大丈夫大丈夫。私の時だって、すっごく気持ちよかったんだから。今も力が満ちて、幸せと充実感が私の身体を駆け巡っているわ」