PiPi's World 投稿小説

バニッシュ!!
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 3
 5
の最後へ

バニッシュ!! 5

淳が落ち着いて暫く、美青年はファーザー譲と名乗った。
つまり、神父である。
その神父、譲に淳は単刀直入に聞いた。
「何故、僕は襲われたのですか?」
「いい質問だ・・・それは君が『覚醒者』だからだよ」
譲は微笑みながら説明を始めた。

彼によると、人というのは本来、物凄い能力を持っているが、殆どの場合はその力を目覚めさせる事無く生涯を終えると言う。
だが、希に様々な条件でその才能が目覚めてしまう者がいる。
その才能が目覚めた状態が『覚醒者』なのだと言う。
ただ、覚醒者の殆どは自覚がある訳ではなく、能力を使いこなせるレベルでない。
「その状態はとても不安定で、魔を呼び寄せる事もある」
「それが僕を襲ったアイツなんですね?」
譲の説明に淳は少しだけ理解ができた。
「その通り、あれ自体は非常に弱い存在なんだがね」
魔は力を得る為に覚醒者をあらゆる手で取り込もうとする。
覚醒者も目覚め始めた力のせいで心身共に不安定で、魔につけ込まれやすい。
そして、魔につけ込まれ取り込まれた覚醒者は、その力を魔に乗っ取られてしまうのだ。
その状態は『魔憑』と呼ばれ、魔によって様々な悪事を働く事と引き換えに快楽を与えられる。
特に女を犯す事は重要で、魔は魔憑を通して女から精気を得て力を蓄え、魔憑には快楽を与える。
そして女には快楽をと共に魔気を送り込み、やがて女は快楽と彼らに逆らえなくなる。
この状態を『堕落者』と言う。

まだこの辺りであれば、魔さえ倒せば救う事も可能だ。
だが、魔憑が魂までも魔に売り渡し、魔とほぼ同化してしまい『背徳者』となると大変な事になる。
強い力を得た背徳者は、犯した女達に強力な魔気を送り込み『眷属』にしてしまう。
眷属となった女は強力な力を使えるだけでなく、凄まじく淫らになり男と積極的に交わるようになる。
そして、男達から精気を吸い取り、それがまた背徳者をパワーアップさせていく。

こうなると地域レベルで災厄を引き起こす存在になるのだ。
そして、こうなってしまうと背徳者も眷属も救う術がなくなる。

だが、対抗する手段はある。
それが、あの時に淳が銃を具現化した力。
魔を討つその力はバニッシュと呼ばれるらしい。
バニッシュを使える者を退魔師、またはバニッシャーと呼ぶらしい。
具現化した武器は人ではなく魔気を討ち払い。
魔憑や堕落者であれば完全に魔気から解き放ってしまう。
眷属も魔気を絶てるが、一旦淫らになってしまった身体は元に戻らないと言う。
そして背徳者に至っては、魔気を立つ手段はバニッシュを使っても不可能である。
ただ本体の魔は背徳者が射精した瞬間だけ若干分離するので、その瞬間に魔を討てば魔気は霧散する。
しかし、背徳者自身は魔気を失った瞬間、良くて廃人レベルのダメージを食らってしまうと言う。

説明を聞いて、判らない事だらけだが、何となくは淳も理解できた。
そして、自分が何をしなければならないかを理解できた。
「僕は、バニッシャーになれますか?」
「ああ、なれる・・・いや、こちらからお願いしたい」
譲はそう言って逆に頭を下げた。

「ここにいるシスター達とアリッサ、シャーリーは皆、かつて眷属だった者達なのだよ」
譲がそう言うとシスター達が法衣を脱ぐ
彼女達は胸と局部が剥き出しのレザーの服を着て、乳首と陰部にアリッサやシャーリーと同じピアスをしていた。
そして、その2人と同じく、脱ぐと凄まじいぐらいエロスが漂うのだ。
「彼女達は、元眷属故にバニッシュと同様の力が使える」
譲は少し寂しいような悲しいような表情をして言う。
「そして、バニッシャーは彼女達を背徳者に代わって『支配』できる」
支配と言う刺激的な言葉に淳は驚く。
「彼女達はもう普通に生きれないのだ・・・だから、私達がせめて支配し、パートナーとして扱う」
譲の横にはアリッサとシャーリーが並ぶ。
「だから淳くん、この2人を君のパートナーにして欲しい」
譲がアリッサとシャーリーを促すと、彼女達は淳の前で跪く。
「お願い、アタシ達のマスターになって欲しい」
「淳くん、駄目ですか?」
正直、こんな美人に言い寄られて断るのが困難だ。
真っ赤になりながら淳が首を縦にブンブン振ってしまったのも無理はない。

それを見て、譲は言った。それは、宣告のようでもあった。

「決まったようだね」

彼の一言が、彼女達を新たな行動へと移した。
淳の前に片膝を突き、頭を垂れたのだ。

「それでは、お願いします。マイマスター」
「我らを、マスターのパートナーに」
「は、はい!」
「それでは、誓いを」

アリッサとシャーリーは片膝をついたまま頭を上げ、淳の股間に手を伸ばす。
彼の肉棒を優しく取り出し、聖なる物を扱うように捧げ持つ。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す