牝奴隷たちと御主人ちゃん 94
オークの中指をつかんで濡れた陰花に挿入している人魚や足の親指を挿入する人魚がいた。
「あんっ、ああっ、ああんっ!」
全身に人魚の汗や愛蜜がなすりつけられている。あらゆるところが舐めまわされる。
ふぎっふぎっ、ふぎぃっ!
オークは異様な快感に歓喜していた。
美女の群れに囲まれ、愛撫されまくり、身悶えて、ついに巨根から噴水のように精液を放つ。
巨根をパイズリしていた人魚たちは精液まみれになりながら、まだ勃起し続けている巨根にパイズリを続けていると、その背中を別の人魚が舐めまわす。
背中についた精液を舐めた人魚が「あぁ……」と喘ぎ声をもらし、パイズリしている人魚のうなじについた精液をペロッと舐めると背中に抱きつく。
「……エミリー?」
「サラさん、嫌いにならないで」
エミリーは泣きながらサラに抱きつく。
サラはエミリーの髪を優しく撫でる。
「嫌いになんかならない。
……私のことが好きなの?」
エミリーはこくんとうなずく。
サラはエミリーの涙がこぼれている頬に優しくふれてから「ありがとう」と言うと、にっこりと笑った。
ネコマタのキヨマサはいきなり目をさましたシャロンに頭をつかまれた。
「ずいぶんでかくなったわね、仔猫だったのに」
「リリム……」
「そんなにびびらなくてもいいわよ」
幼い王妃シーラが大事にしていた仔猫はガルディアスとの儀式の前に女魔導師にあずけられた。
「小娘より、この体のほうが近い感じでなかなか悪くないわよ、ありがとう」
「離してくれ!」
頭をつかまれて持ち上げられているキヨマサが杖でシャロンの手を叩こうとした。
杖が手に当たる前にパッと頭から手を離してシャロンがくすくすと笑う。
「この声はガーバリム……まだ始末してないの?」
シャロンが石棺から出て、ゆっくりと歩いて儀式の間から出て行こうとしたのでキヨマサが呼び止める。振り返るとシャロンは「死にたくなければ、おとなしくしてなさい」とぴしゃりと言う。
キヨマサは動きたくても体が拒否している。本能的に危険を感じているのである。
それは、仔猫の頃にリリムと同化したシーラにしっぽをひっばられていじめれたからではなく、強大な魔物が放つ闘気のようなものを、ネコマタのキヨマサが感じているからであった。
変種オークが人魚たちを振り払い起き上がり、通路に向かって走り出した。
「なんか臭いわね」
全裸のシャロンに変種オークがよだれを垂れ流しながら襲いかかってきた。
ふぎっ、ふごっ……。
白目を剥いて変種オークが仰向けに倒れ、腰をびくびくと震わせて、口からあわをふいていた。
びゅくっ、どびゅっ、どくっ!
勃起から精液を放ちながら。
手もふれずにシャロンは変種オークを戦闘不能にしたのである。シャロンは変種オークを無視して通路を進んでいく。
オークを追ってきた人魚たちにシャロンは軽く指先をふれて立ち止まらずに歩いていく。
人魚たちは恍惚の表情でその場でしゃがみこむか倒れてしまう。絶頂の声を上げている。
シャロンはポチとティアナの部屋の前を立ち止まらずに通過した。ポチか部屋から出たときには通路を曲がり、シャロンの姿は見えなかった。
ポチとティアナは通路で倒れている人魚たちを見つけて抱き起こそうとした。
「大丈夫ですか?」
「ひぁっ、あぁっ、あっ、ああぁっ!」
ティアナがわずかにふれただけで全身が性感帯になったような状態の人魚たちは、びくびくびくっ、と背中をのけ反らせて、陰花から愛蜜を潮吹きしてしまう。
(何が起きたのでしょう?)
ポチとティアナが儀式の間に行くとネコマタのキヨマサだけがいて、シャロンも、美貌の少年魔導師もいなかった。
「にゃんこさん、みんな大変、病気みたい!」
「とにかく来てください」
ネコマタのキヨマサは人魚たちやオークに呪符をはり、呪文を詠唱して眠らせた。
「リリムにやられたようですな」