牝奴隷たちと御主人ちゃん 73
サラはオルガのほっそりとした首筋につつっと舌先だけを滑らせて、ちろちろと舌先を動かし舐めながら唇を移動させると、肩にキスをした。
少年はサラの体を敏感にするように丁寧に、そしてしたたかに愛撫する。
それを思い出しながらオルガを愛撫する。
「……はぁ、はぁ……んっ、ぁあっ、あんっ、はぁ、はぁ……んんっ、ちゅっ、ふぐっ、ん……ふぁっ……はぁ……」
サラはわざと敏感な乳房や乳首にはふれずに、腕や脇腹や背中を撫でまわす。そして、くすぐったいのか身悶えすると、喘ぎ声をふさぐようにキスをする。わざとさわられないと余計に敏感な急所だけに意識してしまうのをサラは知っていた。
オルガの女体をじらしている。
オルガは奇妙な感覚に襲われた。
牝の陰花が愛蜜で湿ってくる感触と同時に、われ目の上のほうに隠れている肉粒の蕾が熱く疼く。クリトリスが反応してむずむずと落ちつかない。
男性なら疼くほど勃起する感覚がわかるかもしれない。だが、オルガにはわからない。
精霊の化身はふたなりで、オルガと感覚を共有しているため、オルガの知らない勃起の感覚は精霊の化身が感じているものだった。
オルガは勃起する男の性器を持たない。
しかし。ここは精霊の領域である。
オルガも、サラも、精霊も実体ではない。意識とエネルギーである。オルガのエネルギーに精霊は自分のエネルギーを合わせて操ろうとした。しかし、今度は分離して逃げようして、オルガの能力で阻まれている。
オルガの股間のあたりでサラの下腹部に当たっているものは、クリトリスが変化した肉棒であった。サラはそれに気がついたが、オルガの手首を押さえ込むのをうっかり離したりはしなかった。
「あなた女の娘じゃなかったの?」
少年から精霊の化身がふたなりだと、サラは聞かされてなかった。
サラは初めての相手は御主人様と決めている。他の男とする気はない。
「……はぁ、はぁ、あなたがさわるからでしょ!」
サラに押さえ込まれているオルガの声で、精霊の化身が言いながら身悶えする。
「契約ってどうすればいいの?」
「教えない、離しなさいよ!」
「あっ、そう。言わないつもりなのね」
サラがオルガの乳房をみにゅっとつかむと、敏感な乳首にしゃぶりついた。
「はあぁん、急にいじっちゃ……あぁん!」
背中を反らせて、びくっとオルガの体に快感の震えが走り抜ける。サラはさらに痛々しいほど尖りきった乳首を小さな果実を唇でついばむ。
じらされていたオルガと精霊の化身の全身に甘美で鮮烈な刺激が駆け抜けた。
サラはオルガの乳首に戯れた。
舌を、歯を、唇を、すべて使って愛撫する。音をたてんばかりに吸いあげ、頂点を舌先で舐めしゃぶる。
サラの手の中でオルガの柔らかいのに弾力のある小麦色の乳房がむにむにと踊っている。