牝奴隷たちと御主人ちゃん 51
アンの芋虫は針を刺さない。
針の出る反対側から細い糸のようなしなやかにうねる触手を十本出す。
吸っている乳房に巻きつかせて揉み上げたり、反対側の乳首に巻きついて引っぱったりする。
敏感なクリトリスはもちろん、膣内や肛門にしゅるしゅると侵入して、襞をこすり、束で入ってかき回したりもする。
授乳の間はアンは触手に巻きつかれ、終わるまでは逃げられない。
「ふぁ……んんっ……んっ!」
極細の糸触手は先端から微量の液体を分泌している。口の中の舌まで糸触手に絡まれながら、授乳を続けている。
甘い味のそれはアンを酔わせる。
朦朧としながら、アンはじわじわと責められ、絶頂させられる。
アルベーヌは授乳していると薄い下着を突き破りそうな勢いで、股間のクリトリスは乳首の快感に反応して勃起してしまう。
変化したクリトリスは男性の性器に似ている。
オークに大量に射精され、精液を飲まされたり、膣粘膜から摂取したアルベーヌの身体は、奇妙な変化を起こすようになってしまった。
「おねがい……ママをいかせて……」
アルベーヌは丈の長いスカートと下着を脱ぎ、上着は授乳のために乳房を丸出しという姿で椅子に腰を下ろしている。
「……あっ、ひぃっ、あぁっ、またイクッ、あひぃ、ああぁん、止まらないっ……イクッ、イッちゃぅっ……あああぁっ!!」
アルベーヌの巨乳にむしゃぶりついている芋虫には、小さな肛門のようなすぼまりがある。
ずちゅずちゅずちゅずちゅ……と芋虫が波打ち、変化したクリトリス勃起を小さな穴にくわえこんでぐねぐねと上下に勃起を扱きまくる。
穴の中ではイソギンチャクさながらにうじゃうじゃと繊毛触手が蠢いている。繊細触手はヌルヌルとした粘液にまみれている。
アルベーヌの変化したクリトリス勃起を芋虫は包み込み、母乳をいやらしい舌づかいでねぶり回しながら吸い、同時にアルベーヌを絶頂させる。
アルベーヌは射精はしない。
そのかわりに牝の陰花から愛蜜がしたたるほど溢れさせて、恍惚の中で芋虫を抱きしめる。
授乳が終わると、クリトリスは普段の小さな粒に戻る。
下着やスカートをはいたままで授乳すると、溢れた愛蜜でびっしょりと濡れてしまうのだ。
四人の妖虫の母親たちは夫や愛人を含めて今まで関係を持った男性たちよりも、虫のほうが快感を与えてくれることを知ってしまった。
オークに強姦された経験は悪夢をみるほどの恐怖だったが、それで妖虫を手に入れた四人は授乳の快感の虜だった。
エミリーは妖虫に「かわいい」とか愛着を一切感じない。母親たちのそばを這いまわり、授乳時以外にもべったり絡みついているのを見ているだけでも気持ち悪い。
(もしかして産んだから、すごく愛着があるのかな?)
エミリーは妖虫とじゃれあって、にこにこしている自分の姿を想像してゾッとする。
授乳時に母親たちが快感の虜になっていることを知らないので、妖虫を撫でたり、頬ずりしたりする気持ちがわからない。
船の水と食糧が半分ほどになった頃、エミリーは周辺の探索を終えて、もっと遠く、この奇妙な洞窟から脱出したいと考えるようになっていた。
いずれ食糧と水が尽きたら、食べられる物や飲み水を探しに行かなければ、生きていけない。
エミリーは四人の母親たちを見ていると、この状況にまったく不安を感じていないように思えてしかたがなかった。