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快感メーター
官能リレー小説 - その他

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快感メーター 24

 名残惜しそうに唇を離し、見つめ合う。
 うん、答えは愛だ。
 こう言っておけば、6割はなんとかなる。
 俺はまた腰を動かす。
 とん、とん、とん。
「あぁ、ぁあ、あンぅ…」
 俺を抱きしめる腕に力がこもる。
 誘われるようにキスをして、腰の動きは止める。
 舌を絡めることなく、瑞穂の唇が離れていった。
「気持ちいいの…」
「うん、俺も」
 はにかむように笑う瑞穂。
 超絶カワイイ生き物が帰ってきました。
 さっきのは悪い夢と思って忘れよう、うん。
 ゆっくりゆっくり時間をかけて、数え切れないぐらいキスをして。
 瑞穂は、キュッと唇を噛んで恥ずかしそうに身体をくねらせて絶頂に達した。

「淫乱路線は却下で」
「えー、快楽は追求するものだよぉ」
 はい、裕子さんビッチ。
 失神ではなく疲労で眠ってしまった瑞穂を抜いて、俺と裕子の巨頭会談。
「モノにするつもりでしょ?理佐ちゃんみたいになると、面倒だよ?」
 いや、理佐はもともと脅迫路線だったから。
 え?みどりさんなら、そこで失神してる。
「人間には快楽を追求する義務がある」
 初耳です、裕子さん。
「生殖以外の目的で交尾するのは人間だけですぅ」
 交尾言うな。
「素直になろうよぉ〜あの国崎瑞穂を快楽漬けにして、支配して、仕事中に無理やり呼び出しては、跪かせてご奉仕させたいでしょう?」
 したくないというと嘘になる。
「だったら…」
「瑞穂を奴隷にするために、瑞穂を壊したら意味ないよな?」
 うん、マネージャーさんが聴いたら発狂しそうな会話だね。
「んー、とりあえずヤろうか、裕子」
「うわあ、いきなりって、そこに痺れて憧れるぅ」
 苦笑を浮かべながら、俺は裕子とキスを交わし。
 ドロドロの欲望まみれのセックスを開始した。
 幾度となく絶頂を迎え、幾度となく体位を変え、今は対面座位でお互いに抱きしめながら…裕子相手にこれは珍しい。
「ね、ねえ…み、瑞穂ちゃんと、私の、オ〇ンコ、どっちが、あぁ、気持ちいい?」
 ほぼ新車と改造車を比べるんじゃありません。
「んーふふふ。私のほうが、良いんだぁ」
 改造車って自覚はあるのか、この清楚ビッチめ。いい笑顔しやがって。
「セックス、大好きぃ」
 気持ちの良い、が抜けてるぞ。
「……大好き」
 ……最低の男ですけど。
 裕子は俺の耳元で囁いた。
「瑞穂ちゃんが覗いてるから、このぐらいの意地悪は許してもらわないと」
 あーうん、そういう女だよな、裕子は。
 そして裕子は激しく腰をくねらせると、自らの絶頂を告げる媚声を部屋いっぱいに響かせた。

「瑞穂ちゃんがオナニーしてるに100円」
「奇遇だな、俺もそう思う」
 そんなバカな会話を交わしつつ、そっとドアを開ける……と。
 電気の消えた暗闇から、『…ぁ、ァン…』とあえかな喘ぎ声が聞こえてくる。
「誘ってるに100円」
「お、分かれたな。単純にオナニーしてるに100円」
 俺と裕子はちょっと笑った。
 ドアがが開いて明かりが部屋の中に差し込んでるからな、普通は気づく、と。
 裕子に背中を押され、俺は部屋の中に。
「……」
 おいおい、声がやんだよ。
 裕子さんや、俺の勝ちということで。
 俺はふつーに部屋の電気を点け、ベッドサイドに近寄った。
 頭までかぶった布団を捲り上げて瑞穂の反応を見るのも楽しそうだけど、二泊三日の予定の、今夜が二泊目だからなあ。
 俺はちょっと、マネージャーさんに語った意気込みを思い出した。
 こういうのって、お互いの信頼関係って大事だよね。
 うん、やりすぎるぐらいにやりすぎてみようか。

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