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K/K
官能リレー小説 - その他

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K/K 2

“俺”が立ち上がろうとする
手足が縛られていてすぐにこけた
「慧ぃ、ほどいて」
“俺”の声で俺にお願いしてくる。なんか変な気分だ
「その前に恵、お前、戻り方も考えてあるんだろうな」
「…」
目が点になる恵
「本当、お前は大馬鹿だ!」
おもわず“俺”に頭突きを入れてしまった
頭がクワンクワン鳴る
元に戻ってるか、今のが夢で目が覚めるのを期待したが、目の前には鏡は無いのに“俺”が居た
ひとまず“俺”を縛り上げている紐を解く
結び目はがっちりと硬結び
ほどけないので包丁で切る

自分で施した戒めから解かれた“俺”こと恵は嬉しそうだ
しきりに体を動かし、確かめる
そして股間を揉む
「こらぁ!」
俺は恵の体で拳骨を繰り出す
いつもの勢いで繰り出した拳骨だが繰り出した手が痛んだ
(恵の手って、こんなに弱いのか!?)
「大丈夫?」
恵が心配そうに聞いてくる
「お前、何がしたくて俺の体と入れ替わったんだ?」
「何って、そりゃあナニに決まってるじゃん」
「:じゃん:じゃねえって!」
「お父さんの体じゃちょっと調べにくいからさ、慧の体でね
で、慧が見せてくれないから体を交換できたらな〜って」

「後先て他人の迷惑ってものを考えろよ」
「慧も俺の体、好きにしていいからさ
棗の裸だけじゃ物足りないだろ?」
痛いのを忘れて再び拳骨を落とす
「大きなお世話だ。それより自分を大切にしろ!」
「痛〜、大切に考えてるよ。慧だから好きにしていいって言ってるんじゃないか」
「ったく。こんなこと、誰に相談したらいいんだ」
「慧の学校の保健室の先生とか!?
やっぱりロングヘアをアップにしてつり上がり眼鏡が似合って足を組むとタイトミニスカの奥に秘密の花園が…!」
「男だよ。うちの学校の保健室の先生は」
自分の願望をまくし立てる恵の夢を俺の一言が打ち砕いた
「そんな!?保健室の先生が女じゃないなんて…」
「そんなことで世界の終わりみたいなショックを受けてるなよ
考えることは他にもあるだろ」
「あああ!慧の体に入ったら先生に会いに行くのも目的だったのにぃ〜!」
「お前、そのまま学校に行く気だったのかぁ!?」
「うん。満々」
「行くな」
「行く」
「行かせない」
「行くったら行く!」
「その体で地団太踏むなぁ!下に響くだろ!」
俺は掛け合わない様にするため夕飯の支度にかかろうとする
「う゛」
「どしたの?」
流し台の前に立つ俺の視線はかなり低かった
「今夜はカップラーメンに決まりだ」
この体で作れないことはないが、いつものように作るのは難しい
恵は特盛と大盛を一つずつ
我が体ながら良く食べる
俺は特盛を一つ
華奢な体でいつも良く食べる
インスタントだけでは良くないから仕送りの柿を一つずつ、そしてお茶を沢山飲ませた
どうしたら元の体に戻れるか、その話ははかどらない
結局明日まで様子を見ることになった
その頃、俺の体に違和感が湧き上がる
(これは…)
塩分と添加物を大量に取り、水分と水溶性ビタミンを補給し、果物で体温が下がる
そう、尿意だ
恵の体で尿意が沸いてきたら限界にあっという間に近づく
(そんな、いつもはもっと持つぞ)
どうやら男と女の体の違いから来るようだ
チ○チ○があると無いの差なのか?
悪寒が立ち上り、体が震えだす
恵の体で用を足す
これにはかなりの抵抗があった
「我慢してないで行ってくればいいじゃん」
我慢で震える俺を見ていた恵が事も無げに言う
(誰のために我慢してると思ってるんだ!)
もはや声も出ない
「でさ、そのまま観察してきなよ。オナニーしてもいいよ」
(拳骨!)
そう思った俺だが、恵に近づく余裕も無く足を引きずり体に振動を与えないようにトイレに向かった

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