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神待ちの人がやってきた
官能リレー小説 - その他

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神待ちの人がやってきた 8

うつ伏せに寝そべって、足をぱたぱたさせながら、彼女が、ちぢんたものを指でつつく。
「キャーヤメテ、タベナイデ」
「どうしようかなぁ……ふふっ」
「ホンキダシタラ、ヤッツケテヤルカラナー」
「あら、なまいきね」
二人でふざけていると楽しくてしかたない。

しばらく話をしていたが眠くなったので寝た。
寝ている間に彼女が携帯電話を使っていても、それは彼女の自由だ。 
見ず知らずの他人を泊めて金品を奪われたり、刃物で刺されてしまう危険もあるが、それを無視して、自己責任でやりたいようにやる。
信じあっているというより、なるようにしかならないと考えているだけだ。
テレビを見たり、タバコを喫うようにセックスをするのは、依存かもしれないが、それでもかまわないと思わせてくれたのは、彼女だけだ。
野菜やおそろいのマグカップを買いに行った。
ノートに「魚」や「車」とか決めてボールペンで同じものを描いてみたりした。
さすがに毎日はもうセックスしなかった。
でも、キスは毎日していた。
トマトが苦手で、絵が上手な彼女。
野菜に好き嫌いはないので、ほめられた。
絵はひどく下手すぎて、彼女には「世界が崩壊してるね」と笑われた。
どうして、彼女が同じ部屋で一緒に暮らし続けてくれているのかは、わからない。
まるで、ごっこ遊びのような感じもしたが、それでもかまわなかった。
彼女が朝から出かけると言った。
「夕方には帰ってくるから」
「買い物?」
「ちょっとエステ」
エステなんて行ったことがない。
「どんなことするの?」
知らないことには、興味がある。
「オイルマッサージとか岩盤浴とかするの」
「そうなんだ。でも女性限定なんだよね?」
「うん」
「じゃあ、しかたがない。待ってる」
「帰りに駅についたらメールするね」
彼女が部屋に来たときの真面目なOL風の服装で出かけていくのを見ていて、はじめて来た日を思い出す。
一ヶ月前のことなのに、毎日一緒にいると一年前ぐらい前みたいに思えた。
家出したり、失踪している人かもしれないと思っていると、急にエステに行くと言い出す。
彼女には驚かされてばかりだ。
部屋で一人で何をしていたか。
彼女と一緒に見たDVDを見ていた。
彼女と暮らしていて一度もオナニーしてなかったことに気がついたからだ。

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