PiPi's World 投稿小説

神待ちの人がやってきた
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

神待ちの人がやってきた 1

見知らぬ人からのメール。
最近はスマホでlineを使っていて、普通のメールなんてひさしぶりに来た気がする。
「今夜だけ泊めて下さい」
返信してみた。
「今、どこにいるの?」
添付されていた画像がやたら好みのタイプだった。
今どきのキャバ嬢よりおとなしい感じ。
地味なわりに美人だけど、かわいく見える。
「池袋です」
「40分ぐらい電車でかかるよ」
「うん、だいじょうぶ」
アパートから近い駅を教えた。
着いたらまたメールして、と送信。
この時まだ本当に来るとは思ってない。
(最近の業者のサクラすごいな)
と思っていたから、部屋でごろごろしていた。

「ついたよ」
(本当かな、まあ暇だし、行ってみるか)
駅前までぷらぷらと歩いていく。
「駅の中に薬屋かあるからその前にきて」
いた。
どんなのが来るかと思ったけど、写真よりいい。
「おまたせ」
声をかけると、にっこりと笑った。
「何か食べる?」
「うん」
「あのさ、牛丼屋でもいい?」
「いいよ」
駅から出て牛丼屋に入る。
「デートとかで牛丼屋とか女の子といったことなくってさ。わるいね」
「いえ、気にしなくてだいじょうぶだよ」
会計をすませて、店を出たらバックから財布を出しておつりあります?と彼女が言う。
「おごるよ、お客さんだし」
「ごちそうさまです」
駅から部屋まで会話が続かない。
こちらから話しかけて、彼女が返事する感じ。
本当に来ると思ってなかったから、彼女の名前も聞いてない。
気にしてるのは十八歳未満かどうかってこと。
「そんなに若く見える?ふふっ」
何歳かは彼女は言わなかった。
しつこく聞くのも変かなと思って、それ以上はもう聞かないでおいた。



「乾杯」
部屋に帰ってすぐに、テレビをつけて飲んだ。
途中のコンビニで買ったビールと彼女が食べたいと言ったアイスやつまみのお菓子がテーブルにごちゃっと並んでいる。
彼女はあまり話さないが、うなづいてよく笑う。
適当に話しながら、もう少し酔ったらキスするかなとか考えていた。
彼女の顔は少し赤くなってるけど、平気そうだ。
こちらが先に酔ってしまった。



「トイレかりるね、どこ?」
「部屋出て右側のドア」
タバコを喫おうとして、彼女が戻るのを待った。
「タバコ喫ってもいいかな?」
「どうぞ、って自分の部屋じゃない」
「きみは喫わない人?」
「喫わないけど、平気」
「なら遠慮なく」
窓を少し開けて、タバコに火をつけた。
彼女はテレビを見ていた。
タイミングがわからない。
「少し酔った。シャワーあびてくる」
「あ、わたしもあびたい」
「じゃあ、お先にどうぞ。
左側のドアのほうが浴室だから」
シャワー使うってことは、OKだよな。
「バスタオルはこれ使って。ドライヤーはテレビの下だからね」
「うん。なんか優しいね」
びびりなだけ。
悲鳴とか上げられて通報とかされたくない。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す