人生間違えたかな? 3
学校について山岡君と別れて部室に行く途中、佐竹誠先生にあった。
私「お、おはようございます。」
佐竹「おう、おはよう。」
佐竹先生は馴れ馴れしく私の腰に手をまわして抱き寄せた。
私「あ、あの。私、着替えないと。」
佐竹「ん?そうか。」
山岡「あれ?何してるんです先生?」
佐竹「い、いや。」
佐竹先生は去っていった。
佐竹先生はチアリーダー部の顧問で、イケメンだけど生徒の評判はあまり良くなかった。
ついでに部員は10人くらいいる。
練習中、
佐竹「ほら!!そこ!!ちゃんとやれ!!大会で恥をかきたいのか!!」
どうも調子が出ない。体に違和感しかない。
怒られるのも当然だった。
「なんだか変な感じがするな?昔はもっと力があったはずなのに」
体力も前と比べてかなり落ちているような…。とにかくなにもかもやりにくくて仕方ない。
前の方が良かった、漠然とそんな奇妙な考えが浮かんだ。
「もっと脚を上げろ!」
佐竹先生の怒号が続く。
私は一生懸命、脚を上げようとする。
恥ずかしい。
もちろん、下着とかその内側が見えているわけではないが、まわりの視線はそこに、脚の付け根に集中して、その中を想像されているように思えた。
私、何でチアガール部なんて、入ったんだったっけ…多分、注目されたかった。喝采を浴びたかった。でも、こんな形で注目されたかったんだろうか、私…
少し耐えれば、朝練は終わる。朝練は終わって、シャワー室のブースに入って素早く汗を流す。
そして教室へ。
「あちぃ」
「ほんとそれ。ここの冷房ほんとに効いてるのか」
男子の半分くらいが上半身裸で下敷きで扇いでいる。いつものこと。私はなるべく目をそらしている。