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ノーマンズランド開拓記
官能リレー小説 - その他

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ノーマンズランド開拓記 20

そんな立場であるが為に、ルークの屋敷の隣にノイエンバーク家は建てられていた。
そして、その屋敷は準貴族である家格の体裁を小さいながら備えていた。
一般市民ならば公衆浴場を使うが、この屋敷には風呂設備は備わっていたし、使用人もそれなりの数がいる。
とは言え、子どもたちはクラウスの教育方針もあって、何事も自分で行うようにしていた。
無論ルークが身の回りの事を自分でこなせて、こんな開拓団でも生きていけるのはクラウスの教育の賜物であった訳だ。

この日、ノイエンバーク家の跡継ぎ、アレクを風呂に入れていたのは使用人でなくマリアだった。
アレクはまもなく12歳。
12歳になると騎士階級の家では主君の小姓に上がり、騎士の道を目指すが、勿論アレクもルークの小姓として仕える事が決定している。
ルークも彼を弟の様に可愛がっていたが、エリスやマリアはそれ以上。
特にマリアは母親以上の世話やきぶりだった。
こうやってほぼ毎日風呂に入れるのもマリアがやっていた。

「エリスお姉さま・・・最近一緒に入ってくれないの?」


アレクが残念そうにマリアに聞く。
風呂だけでなく、最近エリスと関わりが減った事が、甘えん坊の弟にとって残念なんだろう。

「エリスお姉さまは体調が優れないのよ」

マリアも理由の半ばは定かでないがエリスが塞ぎこんでるのは分かっている。
かといって弟にそこまで詳しく話せる訳でないのでそう答えるしかなかった。

「でも、アレク・・・」

ここでマリアが意地悪そうな笑みになる。

「エリスお姉さまのおっぱいが目当てなんでしょ?」
「わわっ!?」

アレクが少年らしい反応で真っ赤になる。
勿論性的な意図でなく甘えたいのだろうが・・・
マリアもエリスやジェシカ、そしてミシェル程ではないものの、相当大きな方だ。
ミシェルは実母でないものの母親と身内だったらしく、その容姿はジェシカよりエリスやマリアの方が似ていたし、母親の記憶が無い彼女達にとって、ミシェルは実の母親に等しかった。
そのマリアの豊かな乳にしがみつくアレクを可愛さ故の意地悪な笑みで見る。
兎に角可愛くて仕方なかったのだ。

「お母様やお姉さま達のおっぱいの事だけを考えてると、もうおっぱい触らせて上げないからね!」
「そんなっ!、ごめんなさいっ!、マリアお姉さま!!」

ちょっと怖い顔をしてみたが、涙目になるアレクの可愛さについ破顔してしまう。
いずれは自分も子供を産んで、こんな風に子どもとじゃれあえるのだろうか・・・
ルークとは身分違いで結婚できないだろうと言う事は、姉よりも現実的なマリアは理解してる。
故にジェシカが騎士の道を選んで側にいる選択をしたのも知っている。
でも・・・
彼女の想像の中の己を迎えにくる殿方はルークだ。
いや、それ以外の想像ができなかった。
そして、優しくキスされ抱き上げられて連れて行かれる・・・
そこから先の出来事は彼女も想像できないでいるが、それを考えると自然と頬が赤らんできてしまう。

「お姉さま、お顔真っ赤だけど・・・大丈夫?」

アレクが不思議そうな顔で覗きこんで来て一気に現実に引き戻される。
そして、恥ずかしさで更に赤くなった。

「お風呂が熱いだけよ!、そんな事言ったらこうしてあげるわっ!!」

照れ隠しで弟をがっちり抱きしめ、胸に埋めながら振り回す。

「あうぅ!、お姉さまっ!!、やめて!、やめてーっ!!」

キャッキャと姉弟は騒ぎながら夜を過ごしたのであった。


・・・その騒ぎが収まり、姉弟が上がるのを待っていたように、エリスが風呂に滑りこんでいく。

「ふぅ・・・」

正直、もう2人とは共に入れない。
座椅子に腰掛け、桶で身体にお湯を浴びせるとエリスは股を開き・・・
その指はゆっくりと割れ目に添えられる。
肉の疼きが止めれないのだ。
吐息を漏らしながら弄る姿は、もうオンナだった。
うっとりと快楽に身を任せる。
だがそのせいで風呂への侵入者に気付かなかったようだ。
背後に立たれたのに、彼女は指を止めれなかった。

「ふふ、何してるのかしら?」
「へっ?!、ひいっ!!、お、お母様!!!」

自慰を見咎められてエリスは飛び上がらんばかりに驚く。
そう、彼女の背後に立っていたのはミシェルだった。

「いいのよ、貴女の事は分かってるから」
「ふぇっ?!」

母親の笑み。
それは今のエリスには分かる、オンナの笑みだった。

「エリス・・・明日からルーク様のお側に仕えなさい」

その笑みでエリスの頭をミシェルは撫でる。

「お仕え?・・・するのですか?・・・」

意味が分からない。
仕えると言う事で無く、何故今なのか・・・
さっきの見られたショックが消し飛ぶ程、その言葉は意外だった。

「そうよ、お仕えするの・・・今の貴女ならルーク様の伽の相手として最適だわ」
「伽ですか?・・・」

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