PiPi's World 投稿小説

ノーマンズランド開拓記
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 31
 33
の最後へ

ノーマンズランド開拓記 33


5月20日

何という事だ……。
今日、現地人への使者として送り出した3名の男女が無惨な遺体となって発見された。
その惨状は……ここには書けない。
思い出しただけでも胸が悪くなる。
彼らとの共存は不可能なのだろうか……。


5月30日

また連中が襲撃して来た。
今日でもう一週間連続だ。
既に男6人、女4人が犠牲となった。
連日に渡る襲撃と警戒で我々も疲弊して来た。
開拓民達の中からは、もう集落を放棄して祖国へ帰るべきだという声すら出て来た……。
確かに、そうすべきなのかも知れない……。
ここは我々が来て良い世界ではなかったのかも……。


6月1日

最悪だ。
ヤツラに船を焼かれた。
もう帰る事も出来ない。
もはや我々に残された運命は、この地に踏みとどまり、あの野蛮人共と果てしない戦いを続けるしか無いのだ。


6月3日

くぁwせdrftgyふじこlp


6月6日

恐らくこれが最後の記録となるであろう。
あの悪魔共が集落に攻め寄せて来たのだ。
だがもう我々にはヤツラと戦う気力も体力も無い。
今、物置小屋に身を潜めてこれを書いている。
外からは女子供の悲鳴と悪魔共の奇声が聞こえる。
私が見つかるのも時間の問題だろう。
結局なぜヤツラが我々を敵視していたのかは最後まで分からず終いだった。
私の死後、もしこの日誌を見つけて読んだ人があれば、悪い事は言わない。
今すぐこのアルディアの地から立ち去れ。
ここは人の住むべき土地ではないのだ。

だからノーマンズランド

悪魔 来





サヨナラサヨナラサヨナラサ…(以降、判別不能)

 ※ ※ ※

『……日誌はここで終わっています』
『『『……』』』
ロレンツも、彼の部下の海兵達も、誰も言葉が無かった。
なぜなら彼らアルディア開拓団も、十年の時を経て今まさに似たような道筋を辿っていたからだ。


,
の最初へ
 31
 33
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す