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ノーマンズランド開拓記
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ノーマンズランド開拓記 18

クラウスの最初の妻は、実は国王の愛人であった。
主君の愛人を妻とするのは、名誉な話でクラウスもその時は王に直接仕官を求められたぐらい信頼されたと言う証だった。
だが、クラウスはライオネス伯爵家に残る事を選び、国王の愛人である妻が亡くなった後、本当の妻となるミシェルをオーモンドから薦められ結婚したのだった。
ミシェルは訳ありではあったものの、ルークの母の侍女であったし、国王やオーモンドからルークの乳母を任されていた。
つまり、ミシェルを妻に得た時点で、クラウスはルークを主君から託されたと言う事なのである。

そして、妹と甥を殊の外可愛がる国王からはルークが家を興す事を許す内示を得ていた。
それは既に後継者がいるオーモンドとしても大歓迎であったし、全てが丸く収まる方策だった。
故に、ルークの身命も大事であるが、開拓も成功させねばならない。
その為に全てを賭けるつもりであった。

クラウスは主だった者を集め、会議を行う。
「まず安全対策からしなければならないな・・・」
「はい、ただ城壁だとすぐには作れません」
そう答えたのはアスファルティア王国軍の軍服に身を包んだ若い将校だ。
彼は工兵少尉のキース。
クラウスが信頼する一人で、工兵のスペシャリスト。
工兵は戦場において陣地の設営や塹壕の建設を行う。
キースはつまり土木の専門家であり、開拓団で最も重要かもしれない役目だろう。
そのキースがクラウスの意図を察知し答える。
「城壁は時間がかかりますが、まず港湾施設の周囲ぐらいなら早急にできるでしょう」
幸い建築物の材料となる煉瓦を作れる土は豊富であったので、キースの指揮で既に煉瓦工房が稼働していた。
それで港湾施設や城壁は作れるし、しっかりした港湾施設ができれば開拓民を安心させれるだろう。
「あとは問題は農地だな」
「それに関しても一つ方法がありますよ」
クラウスの言葉にキースがニッと笑う。
「農地の周りにまず塹壕を掘って、少しずつ土塁にするんです」
アスファルティア軍は、軍の主力が銃兵である。
アスファルティアと言えば銃兵ばかりに目を取られるが、その銃兵を最強たらしめてるのは実は工兵あってこそなのである。
工兵が強固な陣地や塹壕を構築することで、騎兵の弱いアスファルティアが他国の屈強な騎兵と戦えるようになったのである。
その工兵の技術の高さはこんな所でも使えるのである。
「塹壕か・・・それはいい手だ」
まず塹壕から始めて徐々に防衛陣を強固にしていくのはアスファルティアの常套戦術であるし、効果は高い。
あの先住民の弓さえ防げればいい訳だ。
「キース、早速手はずを整えてくれ」
「わかりました、早速かかりましょう」
こちらの方はなんとかなりそうである。
あとはルークにしっかり休ませて養生させておかないといけない。
まだ長い道のりなのだ・・・


開拓団はその構成として、夫婦や家族単位が多い。
独身者も多数いるが、ここに来て結婚を決めたカップルもいた。
故に夜は熱い。
特に危険と隣り合わせであるから、互いに寄り添い抱き合う事を求める本能が働くのだ。
そしてルークも、そんな熱い夜を過ごす。
それ自体は批判されることは全くない。
貴族であれば多数の愛人を持つ事は当たり前の事なのだ。
むしろルークの性欲が薄かった事の方が問題なぐらいになる。
「娘にお情けを頂きありがとうございます」
ミシェルが微笑んでルークに言う。
ここはルークの寝室。
ベッドの上には裸のミシェルとジェシカ。
ルークは若干困ったような表情だ。
「お情けって・・・僕はジェシカを妻にしたいんだけどなぁ」
「駄目です、お立場を考えてください」
ミシェルに間髪入れず否定される。
そう、身分と言うのがある以上それはできない。
ルークの妻になれるのは、それなりの貴族の令嬢だけなのだ。
いや、国王は自分の娘を妻にと内々思っているらしいと聞いている以上、余計に無理だ。

「私達はルーク様の『道具』です」
ジェシカも分かってる。
妊娠すれば(愛人関係を続けるにせよ)他人に嫁がなくてはならない。
それはルークと子供を守るために必要な事だ。
それができず私生児になってしまうと世間の扱いは悲惨だ。
ミシェルは私生児であったのでその辛さは分かっていた。
「道具として可愛がってくださいませ」
ミシェルはそう言うと、ルークの男根をそっと握る。
自分が男にしたものだ。
可愛くすらある。
「ああ・・・ミシェル・・・」
「これから暫くの間、私とジェシカで夜伽をさせて頂きます」
それには意味がある。
ジェシカを1人で抱かせない為だ。
お互い情に流されると不幸な結果となる事もある。
親として、また臣下としてそれだけは避けねばならない。
ジェシカが男根をゆっくりしごくと、ミシェルも手を添える。
「ジェシカ、奉仕する方法を教えますからね」
「はい、お母様」
2人は豊かな乳をルークに押し付け、ゆっくりとしごく。

「ルーク様はもっと女を求めて発散してください・・・それはご自分の為だけではありません」
「んぁっ・・・どういうこと?・・・」
ミシェルは子供に諭すようにルークに言う。
「多くの女を囲うのは主の器量です・・・器量豊かならば領民の安心に繋がります」
ルークのような立場でなくても、騎士爵以上の身分なら愛人を囲うのは当たり前だ。

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