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淫乱彼女と童貞な俺
官能リレー小説 - その他

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淫乱彼女と童貞な俺 5

「で?ハル・・・今日は何所に行くんだ?」
休日と言う事も有り、以前からの約束通り、俺とハルはデートに出かける事に成った。
「言っとくが、金の掛らない所にしろよ」
幸い近頃新進の官能小説家として、出版社から定期的に本を書かせて貰えるように成って来ているが、言うまでも無く原稿料は、贅沢出来る程では無い。
アルバイト代を合わせても、何とか食って行ける位の金でしかないのだ。
「大丈夫。 このハルヒ様に任せなさい♪」
「はいはい。 期待してますよハルヒ隊長?」
エヘン、と胸をはり得意げに言う彼女。そんな彼女に俺もノリで返してやる。
それが面白かったのか、ハルヒはクスクスと笑い出した。勿論、俺も彼女につられて笑い出す。
二人の笑い声が、朝のリビングに優しく響き渡った。


(暑い・・・)
尋常ではない他者との密着度、少しも涼しくない冷房、立ったまま身動きがとれないストレス・・・・・。
今、俺は電車のある車両の中で「人間バリア」にならんと力の限りを尽くしている。
夏の気配がすぐ其処まで迫ってきた今日この日、彼女とのデートへと出掛ける事になったのだが。
「『水族館に行きます』。 あぁ、何故俺はあの時却下しなかったんだ・・・・馬鹿野郎」
「だって、最初に言っちゃうとお兄さん絶対反対するでしょう? それに、男の人は女性を守るのは当然だと思うけどな」
ドアの直ぐ横、座席の両端に付いている仕切り板に体を預けている悪魔が此方のぼやきに釘を刺してくる。
「当然って・・・そりゃあ、確かにそうだけど・・・・」
「そ・れ・に♪ いいじゃん、そうしてるだけでお兄ちゃんは私を独占できるんだし♪」
そう、此方の苦労など露知らず得意げにいってくるのは、俺の恋人にして現在絶賛小悪魔中の御坂ハルヒだ。
そんな彼女の服装は、白のワンピースに白のハイヒール型サンダル、つばの広い白の帽子と全身を白で統一している。
シンプルイズベスト、とはよく言ったもので日本人離れしている彼女の容姿に、「これでもか!」と言うほど良く似合って居る。
まるで何処かのご令嬢といった雰囲気だ。

(にしても・・・・・)
人間バリアに力を注ぎつつも、俺はついつい目が“ある所”に吸い込まれてしまう。
彼女が着ているワンピースは、ベビードールをそのままデカくしましたと言った感じで、首やうなじ、肩に胸元までがガッツリオープンになっている。

今にもポロリとこぼれそうなたわわな果実と、くっきりと作られた谷間。
まるでブラックホールのように俺の視線を吸い込んでいく。

「ふふっ、お兄ちゃんのエッチ」
「仕方ないだろ…」
「見たければもっと見てもいいんだよ、私はお兄ちゃんだけのモノなんだから♪」

見るだけならタダと言えば簡単だけど。
視線だけじゃなくて股間までヤバいことになる。

……黙ってれば深窓の令嬢なんだけど、今目の前のこいつはそうじゃないからな。
ニコニコ笑顔が怖い。それもまたハルヒの魅力なんだけど。

(俺がガードしてるからいいけど、それがなかったらいつ痴漢にあっても、犯されてもいい格好だよな)

乗客の男の中には完全にハルヒの方を気にしている奴もいたりするし。
そういうのを傍観して…いやいや、それは作品だけにしておけよ、俺…

「おふぅ」
突然、股間に怪しい感触を受けた。
誰だこんなとここの状況で触ってくるのは……あっ

……ニコニコ、いや、ニヤニヤと俺を見つめるハルヒ。
さては、お前…

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