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カスタム彼女
官能リレー小説 - その他

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カスタム彼女 7

「あ、ちょッ・・・」
さっきまでの雰囲気は何処へやら、あっさりとテーブルに向かっていくエレナ。
そんな彼女に俺はただただ何とも言えない視線を送る事しかできなかった。チラッと見れば、まだ収まっていないズボンの盛り上がり。
「はぁ・・・」
無意識で出てしまったため息。何やら男の純情を弄ばれたようで心が少し寒くなる。
しかし、空腹の前では全てが無に等しく、盛り上がりは直ぐにでも収まった。
「ちょっと、勇人! 何時までも其処にいないでコッチに来なさいよ!」
「はいはいっと・・・」
背後から聞こえるエレナの抗議に、俺は渋々といった感じで立ち上がり、テーブルへと足を向けた。

一口それを頬張った瞬間、さっきまでの不満が一瞬にして消え去った。
強烈にやってくる食欲にスプーンが止まらない。美味そうな湯気を立ち上らせる鮮やかな黄色い小山。
それは、織姫さんが作ってくれたチャーハンだ。パラパラになった米、ふんわりとしたタマゴにネギやコショウがいい塩梅で効いていて。
「美味い・・・」
「むぅ・・・美味しい」
「あらあら、そんなに喜んでいただけてうれしいわ。 まだまだあるから沢山食べてね」
昼を少し過ぎた時間帯。俺はエレナと織姫さんに向かい合うようにしてテーブルに座っている。
タオルを巻いただけの非常に男としたら泣いて喜ぶ格好で食卓についている二人。
何やらエレナが敗北感を漂わせているが、こればかりは仕方ない。織姫さんの料理の腕を超一流に設定したのは、他の何者でもないこの俺なのだから。
それにしてもこのチャーハンは美味い。これでは、ラーメン屋のチャーハンが食べられなくなってしまう。

そんなどうでも良い事を考えながら、俺は平皿に盛られた大盛りのチャーハンをぺロリと平らげた。

織姫さんの絶品料理を堪能した俺はテレビを見ていたが、少し身体が臭うことに気づいた。まあ仕方ないことだ。あれだけ動けば汗臭くなるな。

俺は席を外すとそのまま風呂場に行った。だが、その時エレナが小悪魔のような笑みを浮かべたのを気づいていなかった。

「……………ふぅ。」

生まれたままの姿になり、浴槽にゆっくりと浸かる。疲れた身体に熱い湯が染み渡る。

「あ〜極楽極楽。」

俺の風呂場は結構広い。父は生前大の風呂好きで、家を建てる時幾つもの浴槽やサウナを作ろうとして、母にこっぴどく怒られた事があった。その時の名残か、円型の浴槽に最早部屋と呼べる位広い床。多分大人五人は簡単に寝れるだろう。
風呂も足を伸ばしても足先が付かないほど大きくしかし浅く、よく見ると少し段差があるので座って湯船に浸かることができる。おまけにジェットバスとかの機能付き。まさか風呂場だけに建築費用の五分の一を使うなんて誰が思っただろうか。しかも歌っても平気なように壁や扉は防音ときたもんだ。

「全く父さんの風呂好きには困ったもんだ。」

「本当!びっくりしたよ、こんな大きいお風呂。」

「そうそう、友達も初めて来たときは目玉丸くして……ってエレナ!?」


本来なら居るはずの無い第三者の声に振り向き、俺は驚愕の声を上げる。
そこにいたのは、体にタオル一枚巻いているだけのエレナ。
「な、何でお前がッ?!!」
「何って・・・分からない?」
風呂の縁に両手を着き、覗き込むような姿勢で俺と目線を合わせる彼女。豊満すぎる胸の谷間が俺の視界にチラチラと入り、正直目のやり場に困る。
ニンマリとした笑みを浮かべたまま、エレナはゆっくりと湯船の中へと入ってきた。

「へぇ〜・・・・あんたって案外、体鍛えてるのね」
「まぁな。 一応、学校でサッカー部に入ってるし・・・」
寝そべるようにして、俺の左側を占領する彼女。肩に頭を乗せ、左手で俺の腹部をなでる。

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