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カスタム彼女
官能リレー小説 - その他

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カスタム彼女 1


「あ?『カスタム彼女』?」
「そう!なんでも、深夜の短い時間しか公開してないあるホームページの欄に好みの女子の『身長』、『顔つき』、『性格』、『性癖』、『体質』そして『胸の大きさ』を書き込むと一週間以内にその通りの女の子が宅配されるんだってよ!」
学校の屋上、晴天だったので気の知れた親友3人を連れて昼飯を食っていた途中、親友の1人坂井竜馬(さかいりょうま)がニヤけ顔をしながらいってきた。
当然、俺と残りの大鳥と岩島は「何言ってんだコイツ?」みたいな顔をしていたが俺もそのうちの1人なので別に気にも留めない。

「で?その『カスタム彼女』ってのは誰かが言ったデマなのか?」
「そうそう、そんな怪しさ丸出しのホームページあるわけないだろう」
大鳥と岩島が信じていないと言う顔をしながら言うので俺も飯を食べながらウンウンと頷く。
「あぁ〜・・・それがどうも本当らしくてな?俺の兄貴が言うには「深夜1時から2時までの一時間だけ「カスタム彼女」で検索するとマジであるんだってよ」
「「「はぁぁ!!?」」」
竜馬が言った事に俺達は素っ頓狂な声を上げてしまった。
彼の兄はあるゲーム会社に勤めている社会人で何故そんな会社に入ったんだと言いたい程の性格も良く、古典的な「良いお兄さん」と言う人物である。
しかし、やはり男の性はあったようでそんな会社に入ったのだと勝手な解釈をする。
ーーキーンコーン、カーンコーン・・・
「あ、ヤベ!もうすぐ授業が始まるぞ!確か、次は磯辺の歴史じゃかなったか!!?」
「げ、ただでさえ1人歴史朗読なのに、遅れたら俺たちが読まされる!」
「急げ!!」
次の科目を思い出し急ぎ教室へと急行する俺たち四人は、すでに『カスタム彼女』の事など頭からなくなっていた。

「はぁ〜・・・ようやく長い一日が終わった」
そう、1人部屋で呟く俺こと長瀬勇人(ながせはやと)は昼間の事を思い出し「まさかな」と軽はずみな気持ちでデジタル時計を見る。
ただいまの時刻は「00:59」を示しており、急いでパソコンを起動させる。
そして・・・。
「57、58、59、0!!」
時計が1:00となった瞬間に俺はインターネットに『カスタム彼女』と入力した。


すると・・・。

『カスタム彼女 あなたが描く理想の彼女を届けします!』
デカデカと書かれた文字が書かれた掲示板が俺の目に飛び込んできた。
「マジであったよ・・・。ん?はぁ!?」
親友が言っていた事が真実であったことに驚きが隠せない俺はある一文を見つけ、そして素っ頓狂な声を出してしまった。

そこには。
『おめでとう御座います!! 貴方様は当ホームページの丁度、10万人目のお客様で御座います。よって、特別に貴方様には理想とする女性2人を「無料」でお届けいたします!!』
そう書かれていたからだ。

「2人?それに・・・無料って・・・」
眉唾物と思っていたモノが本当にあったことに驚愕を隠しえないのだが、内心俺は喜びを隠せなかった。


「っと、何々?『まずはあなた様のお名前と住所をご入力ください』か・・・。「長瀬勇人」っと住所は・・・」
最初はガセだろうと思っていた事が現実になっている事に驚いたが、そんなことなど既に頭の片隅の彼方へと飛ばした。
「次は?『あなた様が心に描く理想の女性の性格やその他もろもろをご入力ください。しかし今回は二人分入力可能です』ってことは・・・。よし!だったら・・・」
明日は土日とあって、時間の限界まで二人分の好みをホームページへと入力する俺。
入力し終わった数分後、突然ホームページが消えたのを見て俺はウキウキとした気持ちのままベットへと入った。

ーージリリリリリrガシャッ!
「あぁ〜・・・今日からまた学校かぁ」
天国のような土日を終え、今日は月曜日。
日本人なら誰もが憂鬱になる曜日ナンバー1だろう。
あのホームページを見て三日目の今日、俺は憂鬱な気持ちの片隅にどうしようもない程の待ち遠しさを感じていた。
その夜、俺の家に年上と同い年の女の人がやってきた。(正確には宅配便の業者の人と一緒に、車に乗ってやってきた。)

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