原始人 38
「アルの、子ども、つくれれば、よかった」
挿入されながら、ティティは、そんなことを呟いた。
「今、できたらいい」
アルは挿入の速度を少し上げていった。
ティティは、それを聞いて、アルの体を両手で押して、離そうとした。
「嫌。アル、行っちゃうんでしょう」
ティティは自らに入っていた棒を抜いていく。
「行っちゃうんだから、外に、出して」
この時代でもある程度は避妊の方法は知られていた。
ティティは肉の柱から出る白く濁った液を外に発射させようとする。だが、アルは腰が止められなくなっているようだ。
「外に出して!」
ティティが叫んだ時、二人の結合部に割り込むように何か奇妙な液体が流れ込んでいく。どこかから漏れ出た青色の液体が合わさった箇所に入ったのだ。
それは船員達を保護している物に似ていた。それが動き回りながら膣に侵入したのだ。
それにより滑りが良くなり二人の動きは激しくなっていく。ティティは逃れようとしているが、包む液体が無理矢理に二人の結合部を密着させる。
この頃になるとアルの肉の柱には薄い膜が被さっていた。
それらは下半身での出来事であるため、向かい合っているアルたちには分からなかった。なぜか滑りが良くなったとしか認識しなかった。
そのうちティティも抵抗することは諦め、アルがティティの中に汁を発射しようとするのを黙って受け入れた。
実際には膜のようなものが液を受け止めたことが分かったのは、小さくなったその肉の柱を抜いたときだった。
覆い被さる膜は避妊具に似てはいたがこの時代にそんなものはないので二人はわけもわからず困惑するばかりだ。
その膜はヌチャヌチャと動き回るとアルから引き剥がされた。
「何だこれは?」
二人の余韻はすっかり冷めてしまっていた。だが、あの膜があるのならアルがどれだけ出しても子供が出来ないという事に気づくとまたしても興奮してきていた。