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原始人
官能リレー小説 - その他

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原始人 27

裂け目に入っていると蔓は大分落ち着いたようだった。花を無数につけた大木に変わっていた。
ジョオが捕らえていた船員の一人が独断で大木に近寄り、樹皮を叩いたりもしたが何も起こらなかった。
「助かったのか…?」
アルも裂け目から出た。
木は中心部が大きな空洞になっていて、そこには肉の柱の先端から蔓を出していた村の男達が泡を噴いて気絶していた。人数は船員より少し少ないくらいだ。
「全てを出し終わったというわけか」
「とにかくはしばらくは何も出そうにないな」
ギャバーが穴を覗き込みながら言う。
 さきの少女が、アル達の注意を引くような声を上げた。
 マアが話を聞きにその子の前に行き、その子と目線を合わせるためしゃがんだ。
 その子は大きな身振りを交えて何か説明している。

 「ねえ、船が、来るかも知れない、って」
ギャバーが返す。
「船か、まずは俺の船員を返してほしいね」
ギャバーの船員達はジョオが人質にした4人と森の中でぐったりしている数人ぐらいしか残っていなかった。
後は全員花の中に包み込まれてよく見えなくなっている。
巨大な花に捕らえられた船員のこともあり、まずは一日ほど休むことになった。
ギャバーは村の少年達と同じ部屋になり、ジョオは船員四人と同じ部屋になった。
アルが質問をする。
「あいつら四人を一人で見張るなんて出来るのか?」

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