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原始人
官能リレー小説 - その他

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原始人 15

すると、背後から声をかけられた。

「おうお前ら、何をしているんだ?」
「いや、何も、なあ」
「ああ、岸に着いた後の事を」
「ひひ、まあいいさ……あんたら、面白いな」
「せっかくだからよ、男同士でちょっと遊ばないか?」
アル達はニタニタ笑う男四人に囲まれていた。

彼らの視線が、アルとジョオの肉体を隅々までねっとりと舐めるように動く。
「いや、俺たちは……」
「遠慮すんなよ、さあ来いや」
ジョオの左と、アルの右から男達が肩を組む。
彼らは馴れ馴れしい手つきで、胸や腹を撫でまわしながら二人を連れていく。

恐らくはティティとマァから引き剥がすつもりだろう。
ギャバーを背後から捕らえる作戦を先読みされていたのだろうか?
アルはこれはまずいな…と思うがジョオはなぜか余裕の顔だ。男に興味を持ちつつあるからだろうか。
しかしそれだけではなかったらしい。
男達はアル達をそれなりに広い部屋に閉じ込めると、内側から鍵を閉めた。
だがすぐにそこにあった箱を開けるとうろたえ始めた。
「先回りして彼等の武器を全部隠しておいた」
ジョオが小声で話しかけてきた。
男達はヒソヒソと相談を始めた。
武器を使い、二人を抵抗できなくさせるつもりで部屋に押し込めたのに既にその武器が意図的に隠されていたというのは明らかによくない状況だからだ。
四人の男達はどうするか迷っているらしい。
「おい、あいつら俺達の目的に気づいてるらしいぞ」
「無くなった武器はどこに行ったんだ、二人とも手にしてないぞ…」
「何か考えがあるのかもな、まずは部屋から出て二人を閉じ込めておくか?相手の動きがわからない今迂闊に手を出すべきじゃないと思う」
彼等はアル達にはわからないように別の言語で会話をしている。
その会話は間もなく終わり、男達が振り向く。
揃って下卑た笑いを浮かべていた。
「セコイ真似をしてくれたな。だが舟漕ぎで鍛えた俺らにそんな下らんては通じねえ」
筋肉を漲らせて近づく。
岩壁のような威圧感だ。

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