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ミコ・カノ!!
官能リレー小説 - その他

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ミコ・カノ!! 31

「最後の方なんか『淫乱なんです』とか『いっぱいいっぱい犯して欲しかったんです』とかエロい台詞を連発してたじゃないか。」
「・・・・・・・・。」
「僕が鬼畜だとか変態だとかでスケベなのは否定出来ないけどさ。その僕に付き合える沙耶も、かなりのモノだよ。」
「・・・・・・・・。」
沙耶は僕に対して文句を言いたいけど、僕の言い分も否定しきれないらしく、顔を真っ赤にして沈黙する。
「とりあえずさ、身体洗わない?」
「・・・・そうですね。そうしましょう。」

――シャアァァァ・・・

「・・・」
「・・・」
暖かいシャワーの音だけが占領する浴室。湯船に浸かっている僕の目の前で沙耶は顔を赤くしながら無言で体を洗っていく。
世の女性が嫉妬しそうなスタイルの沙耶。そんな彼女の体を流れ落ちるお湯は、ただ浴びているだけなのに見るもの全てを虜にしてしまう様な魔性を秘めていた。

「・・・・失礼します」
「は、はい・・・」
シャワーを一通り浴び終わった沙耶は、恥ずかしげな口調で僕の真正面に体育座りのように湯船へと体を浸ける。
そして途端に静かになる浴室。音らしい音といえば、回している換気扇の音ぐらいだ。
「・・・主様は・・・その、淫乱でエッチすぎる女の子はお嫌いですか?」
「へ?」
唐突に聞かれたことに、僕はまともに聞き取れず聞き返してしまう。
「ですから・・・淫乱でエッチで自分から殿方を求めてしまうような、はしたない女の子は・・・お嫌いですか?」
再び聞かれた質問、体育座りのまま膝に頭を付けた状態で聞いてくる沙耶。
そこから彼女の表情はうかがう事は出来ない。しかし、その口調には寂しさや辛さが混じっていた。

「・・・・別にいいんじゃない?」
「はっ?」
沙耶が顔を上げる。
「誰にでも見境無く淫乱なのはちょっと困るけどさ、僕限定なら寧ろ大歓迎だよ。僕も沙耶に対しては、とんでもなくスケベになっちゃうしね。」
「しかし主様、主様のお側にお仕えする女がその様な、は、はしたない者では何かと問題がっ?!」
僕は沙耶に最後まで言わせずに抱き締めて黙らせる。
「深く考える事は無いよ。沙耶が淫乱だろうとそうで無かろうと僕は沙耶が大好きだからさ。」
「な、な、な、何を仰って。」
動揺する沙耶に軽くキスをして告げる。
「沙耶が感じたままに、思うがままにしたらいいさ。何も悩む事は無いよ。僕もそうさせてもらうからさ。」
「・・・・主様は、ずっと思うがままになさっていた様な気がしますが。そもそも主様に自重するという事は可能なのですか?」
「勿論、無理!」
「・・・・即答ですか。せめて少しは考えて下さい。」
「自重するって言ったって説得力無いでしょ?」
「はい。全く有りません。」
「・・・・沙耶も言うね。」
「主様のケダモノぶりは身を以て思い知らされておりますので。」
「・・・・沙耶みたいな物凄い美貌とスタイルを兼ね備えた娘を前にして自重出来る方がおかしいよ。」
ましてや好かれてるとなれば尚更だ。

「主様・・・」
そう静かに呟きながら、沙耶も僕を抱きしめ右肩に顔を埋めた。その右肩からナニか熱いモノを感じる。
「沙耶・・・大好きだ」
そんな彼女が愛おしくなって、僕は心から思った言葉を口にした。
「っ!! 私も主様を・・・心の底から愛しております・・・」
僕の言葉に体を震わせた沙耶。抱きしめる力が少し強くなった時、震える声で彼女もそう答える。

僕たち二人は互いを抱きしめあったまま、静寂に満ちた幸せをかみ締めた。

「主様・・・」
「沙耶? もう僕の事を「主様」って呼ぶのは禁止。 これからは呼び捨てにする事、分かった?」
あれから僕と沙耶は、僕の部屋のベットの上にいる。もちろん服は着ていない。
ベットに寝そべり、潤んだ瞳で僕を見上げる沙耶。しかし、そんな彼女に僕は人差し指の先を唇に置いてダメだしをする。

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