PiPi's World 投稿小説

ミコ・カノ!!
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 1
 3
の最後へ

ミコ・カノ!! 3

「あ…はい、実は…」
「何?」
沙耶は少しバツが悪そうに言った。
「ご存知の通り、私はこの身一つで現実世界に出現しましたので…その…衣食住の宛てが無くて…」
「な〜んだ。だったらこの家に住めば良いよ」
「よ…よろしいのですか!?主様、ご家族は?」
「僕の家族、仕事や旅行で常に世界中飛び回ってて、年に一度帰って来るか来ないかなんだ。仕送りだけは充分にしてくれてるから一人ぐらい食い扶持が増えたって余裕だよ。服は母さんと姉さんのを借りると良い」
そう僕が言うと、「ありがとうございます。主様!」と嬉しそうにお辞儀をした。
そんな彼女を見て僕はついつい笑ってしまう。
沙耶は何故笑っているのか理解できないのかキョトンとしていたが、次第に僕に釣られて笑い出す。
部屋には僕らの楽しげな笑い声が響き渡っていた。

「・・・ご報告いたします」
「「「「・・・・・」」」」
灯りが薄く照らし出す広間の様な場所、その中央に跪いた一人の忍者の様な服装をする男性の声だけがその場所全体にこだまする。
跪いた男性を中心に弧を描くように配置された仕切りのついた個室。その中には男性の報告を聞こうとする幾人かの人影。
「まず始めに、彼方様が以来より予測していた通り、『巫女』なる存在の現界を確認いたしました」
「やはりか」 「ふむ・・・」 「・・・」 「他には?」
男性の報告に人影は様々な反応を示すが、誰一人として焦りの声を上げたりはしない。
「次に、その現界地点なのですが・・・・・どうやら一般家庭のようです」
「何?」 「ほほう」 「・・・」 「なるほど・・・」
「いかが致しましょう?」
「別にどうもせん。放っておけ」
個室の一室から重く低い男の声が広間に響き渡る。

「・・・と、言いますと?」
「現段階で「巫女」の力などたがが知れている。そんな奴に構っているほど我らは暇ではない。それに我らが手を出さずとも、「野良犬」共が奴らに手を出すだろう」
「承知いたしました・・・・我らが冥主、禍夜(まがや)様」
弧を描く用に配置された個室の中央、一番豪華な造りになっている個室に座っている人影に向かって男性はより深く頭を下げる。

「・・・・あの、主様。どうでしょうか?」
「・・・」
僕は今目の前にある楽園に目を奪われていた。
朝食を片付けてからの後、沙耶は母さんと姉さんの服を試し着してみたのだが、
「主様、胸がきついです(涙)」
と、あえなく断念(しかし、僕的にパツンパツンになったシャツ姿の沙耶をずっと見ていたかった)。
よって、パツンパツンであるが姉さんが学生時代に着ていた制服(夏服)を無視やりにでも着させ近くのデパートへ行くことにしたのだが。
姉さんはGカップだったから無理やり胸を押し込んだセーラー服(夏服)がパンパンに膨れ上がって、破れそうで怖い。
仕方なくとりあえず2人で服を買いに出た。
はちきれんばかりの胸が揺れて、横で見ていてもすごいことになってる。
長身爆乳美人の沙耶に、通りかかる若い男の大半が目を奪われている。
誇らしいと同時に、嫉妬オーラを四方八方から叩きつけられていて怖い。
「何だか、嫌な感じがします。嫌な目で見られているようです。」
沙耶も女どもの嫉妬や、「何よあれ?」的なオーラを感じているようだ。

そんな道中の事がデパートまでの道数百メートルほど続いたので精神的疲労が半端無い。
それに加えデパートに入ったら入ったで、僕と同年代の少年たちにナンパされる事二十回以上。
服売り場に着くだけで、肉体的精神的ダメージが最早限界寸前であった。
しかし、
「・・・」
「あ、あの・・・主様?」
目の前の楽園、白のブラジャーに白のパンツをはいた下着姿の沙耶が目の前でモジモジと顔を赤くさせているのだ。
此処は女性下着売り場の一角にある更衣室。何を思ったか沙耶は僕を下着ごとこの更衣室へと押し込まれてしまい今の状況になっている。
「あの・・主様?」
「っ!!?あ、うん、そうだね!よく似合ってるよ・・・。それで・・・・コレはどういう訳?」
「あの、その・・・・下着選びが良く分からないのです」
「へ?」
「ゲーム内でしたらあらかじめ用意されていた下着を着ればそれで良かったのですが・・・今こうして現界したら何を着たらいいのか良く分からないのです。ですから・・・その、主様が私の下着を選んでくださればと思いまして・・・」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す