絶対に願い事が叶うノート 28
杏奈に連れられて着いた先には城のような建物が建って
と、いうかそれは城のような外観のラブホテルだった
「うちが経営しているのよ、裏に自宅もあるわ」
杏奈が説明してくれた
先に書き込んだ内容と相違があるようだが…
俺はノートを確認する
プールで書き込みをしたせいかノートの文字が滲んで一部が読めなくなっていた
無理に先の予定を書き過ぎた弊害か、とりあえず問題はなさそうなので今日の所はそのままにしておく
「ホテルの方を使うのは初めてなの、楽しみだわ」
ジーという音が頭上から聞こえたから上の方を見てみると、防犯カメラが俺たちの方を見ていた。
「気にしないで中に入りましょ」
杏奈は俺と腕を組み中に入ると、美人なメイドさんたちが頭を下げた。
「お嬢様。お帰りなさいませ。」
ラブホテルの受付がメイドとは予想外な展開だ
「なんでこっちにいるのよ、他の客の邪魔でしょ、帰りなさい」
が、杏奈はあっさり追い返す
まあ、確かにラブホにメイドがいたら利用し辛いよな
「さあ、邪魔者は居なくなったわ!どの部屋にする?」
杏奈が楽しそうに話し掛けてくる
「好きな所選んでいいよ」
部屋のチョイスは杏奈に任せる事にした
「じゃあ、ここにしましょう!」
杏奈は一つの部屋を選ぶとカギを受け取る