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“リア充”始めました
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“リア充”始めました 7

「き・・・君!」
「む〜君じゃ無いですぅ!!昔みたいにキャロルって呼んで下さい」
そう言って青葉(あおば)キャロル(本名キャロル・ウルハイネス・青葉)は、何所かのんびりしたまま頬をプク〜と膨らませる。
「キャロル?・・・ああ!!キャロルか!!」
失礼な事に俺は、この時ようやく幼い頃一緒に遊んだ外国人の少女と、目の前の少女が同一人物で有る事を認識した。
「?・・・信君?・・・もしかして私の事忘れていたんですか?・・・」
そう言うとキャロルは、笑みを浮かべたまま無言の圧力を掛けてくる。
「い・・・ハハハハハ馬鹿だなキャロル!!僕が君の事を忘れるわけが無いじゃないか!!」
俺がそう言って必死に取り繕うと、キャロルは嬉しそうに笑って、抱き着いてくる。
「あは!!ごめんなさい信君!・・・そうよね信君が私の事を忘れる訳ないです!!ああ・・・夫の事を信じられないなんて妻失格です!!許して下さい!!」
キャロルは目に涙さえ浮かべて、俺に謝罪する。
「う・・・うん!気にしないで良いよ!!」
流石に俺はその時良心の呵責を感じた。

青葉キャロル。俺がまだ五歳(アスカとは既に会っていない)の時、近くの公園の片隅で泣いていた一人の少女がいた。
クリーム色の長い髪をもった女の子だ。
何時も何時も片隅で泣いてばっかいたその娘に、俺はある日近寄ってこう言った。

「何で泣いてるの?」
「う・・・ひっく、だ、だって・・・うぅ、みんな・・・キャロのこと、気持ち悪いって・・・」
「ふぅ〜ん。 だったら、僕と一緒に遊ぼうよ!」
「ふぇ?・・・いいの?」
「うん!」

これが、彼女と俺の最初の出会いであり始まりであった。

キャロルは、イギリス人の父親を持ったハーフだった為、日本人の子供たちとは、少し異なった顔立ちをしており、また幼い頃の彼女の髪は、現在よりも金髪に近かった。
その為、当時の彼女は周りの子供たちから孤立していたのだ。
俺もこの少し前に、爺ちゃんが余計な事をしてくれた為、周りの子供たちから恐れられ(何が有ったかは、思いだしたくも無い)孤立していたので、俺とキャロルはスグに仲良く成った。
その後俺たちが小学校に進学する少し前。キャロルは父親の仕事の都合で、父の祖国である英国に引っ越して行った。
「覚えてますか?私がイギリスに引っ越す時。私と信君は結婚の約束をしたんです!!だから私イギリスに引っ越してからも、ただ信君の事だけを思い続けていたんです!!」
「アハハ・・・ありがとうキャロル嬉しいよ!!」
(や・・・ヤバイ・・・少しも覚えて無い・・・)
俺は長年自分の事を想い続けてくれていた美しい少女と抱き合いながら、内心罪悪感で冷汗をかいていた。
「いいえ信君の妻として当然の事です・・・何より信君があの日の約束を覚えていてくれたという事だけで、私の思いは報われました・・・」
そう言って彼女は喜びの涙を浮かべる。
(ううう・・・)
俺が罪悪感に苛まれている間も。キャロルは、俺の肉棒をジッと見つめていた。
そして何かを決心すると、俺の目の前で突然服を脱ぎだしたのだ。
「な!キャロル何を!!」
「信君・・・私もう我慢出来ないんです・・・あの日の約束通り、キャロルを信君の女にして下さい!!」
そう言ったキャロルは、何時もの何所かのんびりした印象の彼女からは、想像も出来ない程真剣な表情を浮かべていた。

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