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“リア充”始めました
官能リレー小説 - その他

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“リア充”始めました 49

「え、えっと・・・キャロル? 絶倫と今の状況に何の関係が?」
自分でも分かるほど引きつっている表情と声。確かにシンは絶倫にカテゴリーできるが、ソレとこれとに一体何の関係があるのだろう。
「それはですねぇ。 信君もアスカちゃんもお互いが好きって事ですよぉ♪」
「え?」
ニコニコスマイルでそう言う彼女に僕は聞き返してしまう。
「だって、信君ってば何だかんだでアスカちゃんを信頼しているし、アスカちゃんも普段はああ言ってバカにしていますが、私と一緒の時だけは彼を褒めちぎるんですよぉ?」
これってノロケですよねぇ、と言いながらコーヒーを一口。熱かったのか、彼女はコーヒーをフーフーと冷ます。
(そっかぁ・・・そうだよね)
胡坐を掻いたまま僕は天上を見上げる。根拠も無い、確信も無い。あるのは、莫大な不安と暗い未来の映像。
でも、彼女たち二人の様子をみていたら不思議と不安は消えていく。
きっと、彼女たちにも不安はあるだろう、心配でたまらないだろう。それでも、好きになった彼(男)を心の其処から信頼している。

「僕がまだまだって事かなぁ・・・」

無意識に零れたその言葉。彼の婚約者でありながら、彼を心配し不安に思ってしまった自分はなんて小さいのだろう。
自虐の念が頭の中をぐるぐると渦を巻く。
「それにぃ・・・きっと、今二人はお楽しみ中のはずですから」
「ブッ?!!」
そんな中聞こえたキャロルの言葉。その映像が一瞬の内に思い描かれたのを、僕は不謹慎ながらも息を漏らしてしまった。
見えないが、後ろで笑いを我慢している気配を感じるので、おそらく深雪も僕と同じ事を想像したに違いない。
「ふ、ふふっ・・・確かにッ。 確かにあり得るッ。 そうだよね・・・馬並みの性欲を持ってるんだから・・・プふッ!」
漏れ出す笑いに耐え切れず、僕は大笑いする。しかし、それは僕だけではなく深雪やキャロルもそれぞれで笑っていた
深夜も近く肌寒い空気が充満するリビング。体はすっかり冷めてしまったけど、心はとても温かい。
「ははッ! あぁ〜・・・笑った。 それじゃ、ボクは寝るね」
一通り笑って落ち着いた僕は、ソファーから飛び出すように立ち上がり背伸びをする。ペキペキと音をたてる体は少し気持ちいい。
「あら? 二人を待つのではなかったのですか?」
そんなボクを見て深雪は不思議そうにだけどオチャらけた口調で言って来た。それに対して、僕は首を2、3振って否定する。
「必要ないよ。 明日はまた何時もの日常に戻ってるもの」
振り向きながらウインクを一つ、絶対の自信を持って言ったボクの言葉に深雪やキャロルは笑顔で何も言わなかった。
部屋へと戻る途中、足取りが軽かったのはきった気のせいではないはずだ。



「ああぁッ!!」
「うぅッ・・・・アスカ・・・・また出すぞッ!!」
木にしがみついた格好でお尻を突き出しているアスカの膣内に、俺は三度目の射精をしている。
硬くなった肉棒の中を熱いモノが勢い良く流れ出る感覚に身をゆだね、愛液と精液でいっぱいの膣目掛けて白い欲望が蹂躙する。
「ああぁッ・・・んんッ・・・ぁ、はぁぁ♪ あ、あんたの精液が出てるぅ・・・♪」
射精中、汗と愛液と精子で体中がベトベトになったアスカ。振り返ってその蕩けきった顔を俺に見せながらプルプルと体を震わせる。
夜も深くなった外の公園。その公園の森の一角で俺たちは、互いを求め合っていた。

「はあ、はあ、大好きだよアスカ・・・俺、アスカを誰にも渡したくないし、一生失いたくないよ・・・」
「うん、ありがとう信哉・・・でも、それは私だけじゃないんでしょう?」
アスカにそう言われて俺はドキッとした。
同時に俺の心の中にアスカ以外の四人の婚約者たちの笑顔が浮かんでは消えた。
「ごめんね意地悪な事言って・・・しょうがないわよね。良いのよ分かってた事だから・・・でも」
アスカは俺の瞳を見詰めると俺の唇に自分の唇を重ね合わせる。
「んッ・・・ちゅぱ・・ちゅぱ・・・んんッ」
長いくて短い口づけを終えると、アスカの唇がそっと離れる。
「ねえ、信哉・・・お願いが有るの・・・」
「なんだい?俺に出来る事なら何だってしてあげるよ・・・」
「うん・・・あの・・・その・・・」
普段は気の強いアスカが、言い難そうにちょっと俯いて、何だかモジモジとしている。
多分こんなアスカを知ってるのは世界中で俺だけだろう。

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