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“リア充”始めました
官能リレー小説 - その他

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“リア充”始めました 36

翌日俺は深雪さんとの約束通り、文化祭終了直前の五時ごろ茶道部の部室である茶室を訪ねた。
「へえ・・・けっこう本格的だな・・・」
この学校は田舎で土地が余っている上。バブル時代に一度改築されたせいか、公立校にしては設備が良く、学校の裏側に小さな茶室が備え付けられている。
「ようこそ御出で下さいました信哉様。本日は文化祭の出し物ですから、難しい作法やしきたりなどは無しに、ただ美味しいお茶を頂くだけでございます。ですからどうぞ御寛ぎ下さい」
茶室の扉を開けると、美しい着物を着た深雪さんが、艶やかな無駄の無い動きで茶の用意を行っていた。
「はっはい」
俺は久々に見る深雪さんの和服姿に、少しだけ心奪われていた。
(いや・・・やっぱり着物を着た深雪さんは、綺麗だよな・・・深雪さんのような純和風美人が着物を着るとなんだか色っぽいや・・・)
俺は茶室に入ると、彼女の横の座布団に腰を下ろす。
――シュッ、シュッ、シュッ・・・。
俺の目の前で、手馴れた様子でお茶を点てる深雪さん。話だけは聞いていたけど、素人の俺でも見ていて息を呑むほどだ。
狭いつくりの茶室にテレビでよく見る木製の泡だて器(通称茶せん)で、器に入っている御茶をかき回す音だけが小さく響き渡る。
さっき普段通りで良いと言われたが、空気が空気の上に目の前で手際よく作る深雪さんの姿を見てしまうと、自然と俺も正座になってしまうわけで。

数分後・・・。

「はい、出来ました♪ どうぞ・・・って、あらあら。 普段やらない正座をするからですよ?」
「う、うん・・・それは分かってたけど・・・うおぉ・・・足がぁ・・・」
結果、めっちゃ足が痺れました。 
それはもう、足の感覚がなくなるほどだ。

俺は深雪さんの許しを得て正座を崩すと、彼女の白い手からお茶の入った信楽の器を受け取る。
「じゃあいただきます」
俺は深雪さんの淹れてくれたお茶を飲み干した。
「ゴク・・ゴク・・ゴク・・」
(う〜んやっぱり少し苦いかな?・・・でもまあ飲めない程じゃ無い・・・)

ドクン!

「ん?」
お茶を飲み干すと同時に俺の心臓の鼓動が、一瞬強く脈打った。
「フフフ・・・どういたしました信哉様?突然目の色が御変わりに成られましたよ・・・」
そう言って笑みを浮かべた彼女の横顔は、涼やかでありながら、同時に獲物が網に掛った事を確信する女郎蜘蛛のようだった。
(ゴク・・・一体どうしたんだ?さっきまで気に成らなかったけど、和服姿の深雪さんって、すごい色っぽいや・・・ああ!今すぐこの場で彼女を押し倒して、あのむっちりとしたお尻に肉棒を突き入れたい!!)
俺は知らず知らずの内にゴクリと喉を鳴らすと、着物に包まれた彼女の豊満な肉体に意識が吸い寄せられていく。
着物の襟首から覗く彼女のうなじは、名前そのままに雪の様に白く、深雪さんのほつれた黒髪がかかっている首筋から、色香が匂い立つほど艶やかに零れ落ちている。
そして何より俺の目をひくのは、ゆったりとした着物を着てさえ隠しきれない、彼女のムッチリとした巨胸と巨尻だ。
(うふふふふ・・・即効性とは聞いていましたが、スゴイ効き目ですわね!信哉様のお大事が、ズボンの上からでもスグに判るほどビンビンに勃起していますわ!眼つきもまるで野獣のよう・・・)
「あら?いかがなさいました信哉様?あ!」
深雪はわざとらしく体勢を崩したフリをして、自分の体を信哉の体に預ける。
信哉は深雪の着物に焚き染められたお香の匂いに遂に我を忘れ、口づけと共に彼女を押し倒す。
「み!深雪さん!!」
「あん♪信哉様ったら強引なんですからぁ」
信哉に押し倒された事によって、肌けた裾から内側の白い襦袢が捲れ上がり、彼女の足袋を穿いた足から、白く色っぽい太腿まで露になる。

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