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“リア充”始めました
官能リレー小説 - その他

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“リア充”始めました 19

「はあ〜良いお湯だった・・・」
俺は茹蛸寸前で風呂から上がると、後は寝るだけと自分の部屋に帰還する。
「遅いわよ!信哉!!」
「も〜信くんったら、深雪さんとのエッチそんなに楽しかったんですか?」
「兄様!お待ちしておりました!!」
其処には、俺の五人の婚約者の内三人の少女たちが、パジャマに着替えて待っていた。
「お!お前ら何でこの部屋に居るんだよ!!」
俺の質問に彼女たちは、当然のように答える。
「「「もちろん、一緒に寝る為」」」
言葉は少しずつ違いが有るが、言っている事は三人とも同じだった。

其れだけではない、驚くべき事に、俺の部屋は俺が風呂に入っている僅か一時間ほどの間に、スッカリ模様替えをしてしまっている。
漫画を入れた本棚とパソコンを置いていた机は、何所かに行っており、部屋の中には、ベットだけが残されている。そのベットすら、今朝まで俺が使っていた物では無く、それこそ十人が楽に眠れるほど大きさのキングサイズのベットが運び込まれている。(いったいどうやって運び入れたんだろう?)
そして極めつけは、六畳ほどの大きさだった俺の部屋が、見間違えでは無く、倍以上広く成っている事だろう。
(なんという事でしょう!?以前は狭苦しかった部屋は、両隣の部屋の壁が取り払われた事によって、広々とした空間に変わり!オタク臭かった部屋の内容物は、何所かへ持って行かれ、ただ部屋の中央に巨大なベットがポツンと置かれている!!このシンプルな部屋の形こそが、究極のコーディネイトと言っても過言ではありません!!byビフォーアフターのナレーション風)
俺は余りにも変わり果てた自分の部屋の光景に、暫しの間呆然としていた。
「ハ!ちょっと待て!愛する『ジョジョ』を始めとする数々の名作たちは?・・・ベットの下に隠しておいた、いけない夜の恋人たちは?・・・人には絶対に見せられないアレな映像が入っている俺のパソコンは?・・・いったい何所に行ったんだ!!」
俺の質問にアスカは無情にも一言で答えた。
「捨てた」

「うっ・・・うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

『この作品を読んでいる皆さんも、子供の頃一度くらい部屋の掃除を怠って、親に玩具を捨てられたり、隠されたりした経験が有るはずです。
ですから皆さんにも、彼が感じた怒りと悲しみの大きさは、理解していただける事でしょう』

俺は床に両手で倒れ伏すと、その現実を拒否するように、両耳を塞いで蹲った。
「あら?如何なされたのですか信哉様?」
俺がショックの余り床に這いつくばっていると、俺のスグ後に風呂から上がった深雪さんが、声を掛けてきた。
「み!深雪さん!あっあいつらが俺の命の次に大切な・・・」
そこまで言って俺は悲しみの余り、絶句した。
「?・・・あら!皆で話し合った通り、リフォーム出来たみたいですね!!」
「へ・・・」
「そうでしょう!このベットなら、皆で一緒に寝られるわよ!!」
「ふふふ・・・素敵なベットですわね!!」
「でしょう!!」
俺は最初の内は、彼女たちの会話を何所か他人事のように聞いていたが、徐々に冷静さを取り戻して行くと、その会話の重大性を認識した。

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