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“リア充”始めました
官能リレー小説 - その他

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“リア充”始めました 15

「ハイハイ皆!信哉様が帰って来て嬉しいのは、分かるけど、これじゃあ信哉様とうーちゃんが入れないわよ!」
深雪さんの言葉にようやく俺は家に入る事が出来た。

「あぁ〜・・・・シミる〜・・・」
まるで年寄りの様なセリフが、少し広い風呂場いっぱいに響き渡った。
昼間は夏の様に暑くても、夜になれば秋になったことを嫌でも感じさせてしまう程に冷え込んでしまう。
1時間前、麗とセックスの時はお互いの体温が上がっていて暑かったが、終わってしまうと秋の冷たい風が容赦なく襲い掛かってくる。
そのお陰で、家に着いたときにはちょっと体が震えていたほどだ。
そんな冷えた体を温かいお湯に浸けてしまえば、先ほどのセリフが出てしまうのも仕方ないことだろう。
「はぁ〜・・・極楽極楽「おじゃまします♪」・・・って、えぇ?!」
少し熱いお湯に肩まで浸かりいい気持ちでいた時、俺の耳に居てはいけない人物の声が聞こえてきた。
「ふふふ♪湯加減はどうですか信哉様?」
「あぁ、ちょっと熱いけど平気・・・じゃなくてっ! 深雪さんっ?!何でいるのってか、何て格好してんの!!?」
「何って・・・信哉様と一緒に入ろうかと思いまして♪それに・・・お背中も流させて貰おうかと・・・」
俺の目の前、女子高生とは思えない抜群のスタイルをタオル一枚巻いただけの深雪さんが、頬を赤くさせながら風呂場に入ってきたのだ。

「・・・・・」
「ふふっ♪ 信哉様と一緒のお風呂、とても楽しみですわ♪」
俺が呆然として何も言えないのを露知らず、嬉々とした表情此方に向かってくる深雪さん。
俺より頭一つ分背が低い彼女が歩くたびに、そのスイカよりも大きな胸がポヨン、ポヨンと弾み、嫌でも其方に目が行ってしまう。
「んふ♪ おじゃましまぁ〜す♪」
「・・・はっ!?」
そう言ってニコニコしながら湯船に入ってくる深雪さんに、俺はようやく意識が戻ってきた。
「あら?信哉様、どうしてスミの方へ? 此方にいらっしゃいな」
「い、いえ! 自分、スミが大好きなんですよっ! は、はははっ!」(見てはダメだ見てはダメだ見てはダメだ・・・っ!!)

心ではそう思いつつも、ついつい彼女の白く豊満な胸を見入ってしまうのが、男の悲しい業である。
(ううう・・・深雪さんって着痩せするタイプだったんだな・・・キャロル程じゃ無いけど凄い巨乳だ)
キャロルの胸は、英国貴族である父親の血を引いている事で説明がつくが、長年米と魚を食べてきた日本人の血のいったい何所に、之ほどの大きな胸を形作る遺伝子が眠っていたのだろうか。
(まあそれを言ったら、麗なんてロシア人のお母さんの血を半分引いてるのに、胸ペッタンコだしな・・・やっぱり遺伝子じゃ無いって事か・・・)
俺はひょんな事から、ナチズムの根本的な過りを認識したのだった。
「信哉様!お背中を流しますので、背中を向けて下さいませ!!」
「あ・・・ああ分かった・・・」
俺はそれなら彼女の魅力的過ぎる裸体から、しばらくの間でも目を離せると思い、緊急避難的に彼女の言う通りにした。
「うふふやっぱり殿方の背中は大きいですね!信哉様のお背中逞しくって、素敵ですわ!!」
背中から深雪さんの楽し気な声が聞えて来る。
俺は彼女の胸を見たせいで、大きく勃起した肉棒を両手で隠しながら、心に理性を取り戻そうと、深雪さんを押し倒そうとする自らの欲望に必死に抗った。
(落ち着け落ちつくんだ信哉…『素数』を数えて落ちつくんだ…『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字…俺に理性を与えてくれる。2…3…5…7…11…13…17…19)
俺は大好きな漫画のラスボスである某神父の教え通り、心の中で素数を数える事で、頭の中から深雪さんの白く柔らかそうなオッパイの映像を必死で消し去ろうとした。 
だが、残念な事に余り効果は無いようだった。

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