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“リア充”始めました
官能リレー小説 - その他

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“リア充”始めました 11

「・・・は?」
あまりの出来事に、俺は呆然とするしかなかった。
「あ、あ〜・・・麗? 今なんて・・・」
「ですから、兄様の事を・・・一人の男性として好きと、愛していると言ったのです・・・」
俺の言った事に背中をギュッと先ほどよりも強く抱きつきながら、さっきの勢いよりかは小さな声で答える。
「・・・」
「・・・」
そして訪れる沈黙。肌寒い風が、屋上を音も無く流れてゆく。
「なぁ、麗」
「はい、兄様」
ポツリと零すような俺に、麗も同じくポツリと零す。此方は、どことなく熱を帯びてはいるが気にはしない。
「麗。 お前も何か“訳”でもあるのか?」
「・・・」
「アスカにしろキャロルは・・・どうだろうな。二人にはそれぞれの後ろにある“訳”のために俺の前に来た。
なら、お前は残りの「違いますっ!」・・・麗?」

「私は本当に兄様を愛してるんです!!今からそれを証明してみせます!!」
麗はそう言って意を決すると、自ら服を脱ぎ棄てる。
「う・・・麗!何を!?」
「兄様!お願いです麗を抱いて下さい!!」
麗は恥ずかしそうに自分の小ぶりな胸を両手で隠しながらも、真剣な表情で俺の視線を受け止める。
一見中学生にも見える彼女の幼い裸体は、アスカやキャロルとは違う、熟れる前の青い果実の様な若々しい色気を放っていた。
(う!な・・・何を勃起してるんだ俺は!!相手は麗なんだぞ!俺にとっては妹みたいな相手なんだ・・・それに見た目は、良いとこ中学生。下手すると小学生にも見える相手だぞ!!その麗に欲情するなんて俺はロリコンの変態か!!)
だが、昨夜アスカとキャロルという二人の極上の牝によって、覚醒した少年の雄の本能は、目の前の幼い美少女をも、自らの獲物として狙いを定めた。
そしてその内なる野獣は、信哉の理性とは裏腹に、赤羽麗(あかは うらら)という少女をその牙で食い尽くさんと暴れる。
(ううう・・・俺ってこんなに好色な男だったのか・・・これじゃあまるで爺ちゃんみたいじゃないか・・・)
信哉はひょんな事から、齢60を越えてもなお現役で、二桁の愛人を抱えている祖父との血の繋がりを意識した。
「麗・・・本当に良いのか?今ならまだ間に合うぞ・・・」
長年妹感覚で相対してきた幼馴染の少女に、信哉は最後の警告を与える。
「はい・・・兄様。麗の心は初めて合った時から兄様のモノです・・・どうぞ麗の初めてを受け取って下さい・・・」
麗はそう言って顔を真っ赤にする。
そしてその言葉は、同時に信哉に残っていた最後の理性を引きちぎり、信哉は自らの欲望という名の野獣にその身を明け渡した。
「麗!!」
信哉は目の前の少女を抱きしめると、無理やり彼女の唇を奪う。
その動きを、麗は少しだけ驚きながらも、当然の様に受け入れる。
「んっ・・んっ・・ハア・・・嬉しい・・・私のファーストキス。兄様にあげられたのね・・・」
麗は頬をピンク色に染めて、嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう麗・・・でも、悪いけど俺は之だけで終わりにする気は無いよ」
「はい兄様・・・麗は自分の初めては、全て兄様に捧げたく思います・・・どうぞ受け取って下さい・・・」
信哉はその言葉を聞くと、もう一度彼女の唇を塞ぎ、同時に自らの両手を少女の美しい肌に這わせていく。

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