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催眠孕ませマンション
官能リレー小説 - その他

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催眠孕ませマンション 77

「なんなんですかね。全く」
僕もついその悪態に同意する。
「何を言っておる。お前も気付いて当然だと思うぞ?」
そう言ってアキは僕をにらむ。
「ああ、でも今回が初めてのことなので早めに疑問は潰しておかないと……」
見た目は髪の毛以外ほぼゆうみなのだがアキのにらみに僕はつい消極的に返してしまう。
「ふむ。まぁ一族を守るためにはその守りの精神も大事ではあるが……」
といって僕をもう一度にらむアキ。
「良いか。わらわの催眠はな。お前のことが好きであればあるほどかかりが薄くなるのだ」
「え?」
「つまりな。本来わらわの力は反抗する者を黙らすための手段なのだ」
「はぁ」
「だから、お前に心から反抗をしない奴であればあるほど行動を縛る効果を失うのじゃ」
「えっとつまり、由香さんと瑠奈は僕のことが大好きだと?」
「当然そうなる。他にも催眠の状況下にあってもお前を弄ったり誘惑したりする奴らはいるだろう?」
「あ、はぃ」
そう言われて僕は柏木さんや高城さん、篠田さんの顔を思い浮かべた。
(あれはそういうことだったのか……)
「でもじゃあ僕のことが好きだと催眠が外れてしまうんじゃ??」
「まぁそうなるが、最たる例はこのゆうみじゃ、これ以上にはならん。効果範囲から外れてもゆうみ並みお前が好きになっておるなら問題にならん。はずじゃ……」
「はずじゃって……」
「仕方なかろう。この百年でこの国は変化しすぎじゃ。ワシもこの時代での効果は完全には把握できん」
「ああ、なるほど。まぁそりゃあ」
(ということは二人は積極的なだけであの状況はそこまで問題じゃないということか……むしろ……)
「でもさ、何でそんなにあの二人は僕のことが好きなんだ」
「その辺りは……ゆうみにでも聞け。わらわが憑く前の話だろ」
「え?」
僕はその言葉に更なる疑問を覚えた。
「ゆうみなら分かるはずじゃ。わらわが出てくるまでもない。わらわは寝るぞ」
「ちょ、ちょっと、アキ!」
しかし、彼女は僕の言葉を無視して目を瞑る。
そして髪の色が金色から黒に戻っていく。
そして、
「あっちゃん、どうだった?」
開口一番ゆうみはそう言う。
「う〜ん、由香さんと瑠奈は僕の事が大好きだからって…でも、まだ、さっぱり…」
「もう、しょうがないな…」
そう言い、ゆうみはある物を取り出す。
何やら、フォトアルバムのようだ。
「こ、これ?僕の写真?」
「そうだよ〜見てみて」
そのアルバムの最初には僕の幼稚園の入学式の写真が貼られてあった。
次のページをめくると僕と、ゆうみ、そして瑠奈の3人が全裸で子供用プールで遊んでいた。
下では僕にキスをする瑠奈。
次のシーンだろう瑠奈を叩いて泣かせているゆうみ。
そんなたわいの無い写真が序盤は並んでいた。

数ページにわたり僕の幼年期の写真が続きその後は僕の小学校の写真になっていく。
「え?これどこから?」
僕が部屋のベットに寝転がっている所を撮られていた。
(この位置ゆうみの部屋?)

そして僕とゆうみ、瑠奈の小学校卒業の写真を最後にアルバムは終わっていた。
(ああ、もうこのときには瑠奈は引越しについて聞いてたんだな……)
入学の時は僕を真ん中に2人がギュッと顔を寄せていたのだが卒業の時は3人ともどこかよそよそしい。

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