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強制結婚制度
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度 3

「ふーん・・・意外とまともじゃないの、最初は」
それでも全く友好的になろうとしない珠希はそう皮肉る。
そんな姉と同じく美緒菜も非好意的な視線のままで、志穂だけが流石に雰囲気が悪い事に心配そうな目で全員を見る。


結局会話のないまま最寄りのファミレスへ着いてしまった。席につき、店員に注文した後も無言のまま。耐えかねたのか長女・志穂が口を開く。
「た、珠希は達馬くんと同じクラスなのよね?」
「そうよ」
「あんまり話とかしてないの?」
「したくもないわよ、こんな女ったらし!」
「…え?何の話だ?」
「昨日からクラス中で知れ渡ってるわ。毎日のように別の子と遊んでるって。」
「…確かに一昨日とその前日に違う女を連れてた。けど、一日目は従姉だ。帰るから駅まで送った。二日目は道案内だ。女の子に半泣きで道を尋ねられたら断れないだろ?誤解だよ」
「ふんっ!、どーだか・・・」
珠希の口調には、少なくとも自分から歩み寄る気は全く見えない。
そして、先ほどから殆ど喋らない美緒菜も、そんな次姉に追随する。
そんな妹2人に困り果てる志穂は、逆に達馬に対する同情心からか、これから一生付き合っていかないといけない事を考えてるのか、何とか両者の融和を図ろうとあれこれ考えてるようである。
覚悟はしていたが、やはりこうなり気が重い達馬・・・食事の間、気まずい雰囲気が和らぐ事は無かった。

帰宅して自室でごろごろする。いつのまにあんな噂が広まっていたのか。そういえば最近女子の妙な視線が…誤解なのに信じてくれないし。珠希は可愛くてクラスでも人気がある。結婚したことがバレたら明日からは男子からの不当な恨みをかうかも…
とは言っても、明日は間違い無く学校で公表される。
少子化対策として、高校、大学には産婦人科医が常駐し、託児室まで備えるようになっていた。
また、夫婦の営みを行えるようにベッドルームもあり、性行為で使うなら単位すら付く有り様なのだ。
明日は間違い無く憂鬱な日になりそうな予感が一杯であった。
そして何よりも・・・三姉妹と3日以内に性行為を済ませないと、法律によって裁かれるのだが、達馬も三姉妹の誰も性体験がない為、4人が4人共戸惑っていたのだった。

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