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強制結婚制度
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度 1

近い未来の日本では、少子化に歯止めがかからず、国を悩ませていた。
国がお見合い事業に公費を投入したり、婚姻者の税金を軽減したが効果なし。逆に独身者の税金を二倍にすると、結婚する暇はないとばかりに、結婚する者は大幅に減ってしまい、半月でヤメになった。
そこで政府はある二つの大掛かりな制度を採用した。
「強制結婚制度」と「一夫多妻制度」である。
前者は成人と同時に政府がいくつかの方法で婚約者を決定し、結婚させられるというものだ。
後者は周知の通り。これにともない重婚が公式に認められた。
これはもうすぐ成人を迎える一人の青年の物語。



その青年、大石達馬は高校生で18歳になったばかり。
その彼に『結婚命令状』が届いたのだ。
政府のコンピューターが出産の相性を元に相手を選び、登録された男性の精力のデータで相性の数も指定する。
拒否権は全く無く、離婚も赦されない。そして、指定された日に裁判所から職員が出迎えにきたのだ。

裁判所に入った達馬は、とある部屋に入れられる。そこで妻となる人物と対面となるのだが・・・達馬もその相手もお互いを見て驚く。
それは近所に住む三木家の美人三姉妹だったからだ。

長女の志穂は21歳。大学生で家庭的なお姉さん。
次女の珠希は18歳。勝ち気で活動的な女の子で、達馬と同じクラスの喧嘩相手である。
三女の美緒菜は16歳。少し甘えん坊で可愛らしい少女。
皆、美少女でしかも巨乳であったのだ。
驚く4人を余所に職員が説明を始める。
「まず、婚姻法第一条の規定により、この婚姻に拒否権は無く離婚も許されません。
次に奥様方は、婚姻法第八条によって性行為の拒否権は無く、旦那様においては、同九条において奥様方の妊娠を除いて3日に一度の性行為を義務付けられております」
そう切り出した職員は4人に指輪を渡す。

「この指輪は婚姻法第十六条に定められました『結婚指輪』でありまして、互いリンクする作りとなっており、夫婦で適正な性行為が行われているか管理する物です。
もし指輪が外されたり、適切な性行為が行われていなかったり、お互いに違う相手との性行為が行われると、裁判所に通報がくるシステムとなっておりますのでお気を付け下さい。
もし、適正な夫婦生活が行われなかったり、指輪を外されると、婚姻法第二十九条により強制執行も有り得ますので、お気を付け下さい・・・では、書類にサインの後、指輪をお付け下さい」
三姉妹共に顔を見合わせると、複雑な表情で書類にサインし、指輪を付ける。
余りこの三姉妹に好意を持たれた覚えの無い達馬も、三姉妹を溜息ついて見ながらサインして指輪を付けた。
職員は書類を受け取ると、達馬に鍵を渡す。
「これは婚姻法第二十一条により、政府から支給される新居の鍵で御座います・・・では、適正な夫婦生活が行われる事をお祈りしております。」

達馬達は、裁判所を出て、裁判所から、貰った地図を頼りに、新居の方に、向かった。

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