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強制結婚制度
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度 2

着いてみて驚く新婚さん。新居は予想に反して一戸建の三階建て、庭、車庫付という学生には勿体ないことこの上ない物件だった。いくら政府から援助があるといっても限りがある。両家の両親が奮発してくれたのだろうか。
(今度あいさつにいかねば…)などと思いつつ家に上がる。部屋にはには事前にまとめておいた四人の荷物がすでに運び込まれ、段ボールが山積みにされている。キッチンには食料こそないものの、すでに電化製品がそろっているのですぐにでも生活ができる。

(…こんなに待遇よくていいのか?)
みんな、そんなことを、思いつつ、キッチンを見ていた、志穂が、言った。「ねぇ、晩御飯、どうする?」と、言われて、達馬達が、キッチンに集まった。
夫婦になったとは言え、直ぐに意識が変わる訳では無い。
珠希は嫌悪感の籠もった表情で達馬を睨んでいるし、その後ろで美緒菜も非好意的な瞳を向けている。
志穂は大人な分、表だって感情を表してはいないが、警戒しているのは分かる。
別に達馬は容姿が悪い訳では無い。多少性格に難があるが、単に三姉妹と相性が悪いのかもしれない。
これからの事を考えると、達馬は溜息つくしか無い。
指輪はセックスを求めて女の子が拒否すると電流が流れる仕組みだが、無理矢理して雰囲気悪くするのも考えものであった。

達馬は、これ以上雰囲気を悪くしないためにも、親から貰った、お金で、志穂達と、一緒に、外に、食べにいこうと、誘った。
「折角ですからどこかに食べに行きましょうか?」
見ると珠希の表情にほんの少しだけ変化が生じている。いつも学校での怠惰なところしか見ていないせいだろう。驚きの色が見られる。外に食事に行くだけでおどろかれるのも変な気分だ。普段の印象が相当悪いのだろう。
多少難のある性格・・・『めんどくさがり』。そこまでひどいわけではないのだが、それは珠希との口喧嘩の最大にしてほぼ唯一の原因だ。『めんどくさい』の一言でいつも小言を言われる。

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