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神願い!!
官能リレー小説 - その他

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神願い!! 4

どちらも極端に醜いわけではない。とにかく縁が無いのだ。
俺は今まで不幸な人生を送ってきたから独り身なのもわからなくはない。
耕哉はなぜ彼女が出来ないのかわからない。アピールはしているがとことん間が悪く上手くいかない。

まあ俺としては、そんな不器用な耕哉が好きだった。
場の空気を読めないからこそ、俺みたいな何を考えているか分からないと言われる男と友達でいられるのだろう…

でももし耕哉にカノジョが出来たら…と思うと心の中は複雑だった。
耕哉がカノジョにしか目がいかなくなるのは分かり切ったことで、そうなると俺は1人…孤独になっちゃうからな…
そんな思いが耕哉をカノジョ無しに引っ張り込んでいるのかもしれない。そう考えれば納得がいく事も多い。
俺の運の悪さが周りにも影響していく事もあり得ない話ではなかった。
これ以上居るとこじれてどうなるかわからないから、しばらく距離を置いた方が良いのかも知れないな…。そんなネガティブな思いが浮かんでくる。
「何浮かない顔してんだ?」
そう言いながら耕哉は、俺の肉に箸を伸ばし、自分の口にパクっと入れた。

「ぅおい!!何てことをぉ!!」
脂の乗った旨そうな部分を、わざわざ取っておいて肉だった。

「へへっ…ごちそうさん…」
『へへへ』じゃねーよ;…お前の幸せを考えて、身を引こうとした俺がバカだったよ…
こうなったら、地獄の果てまで一緒に連れていってやるぅぅ…

「肉のお返しに学校終わったら良い物見せるからさ」
そう言いながら耕哉は俺の太ももに手を伸ばしてくる。
こういう事するからカノジョが出来ないのでは…。はたからみると完全に怪しいぞ。
それにしても良い物とはなんなのだろうか。
登校の時に漣家の事を話していたから、それに関する物を出してくるような気はした。

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