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龍の一族
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龍の一族 3

「しかし、龍皇の一族である事を示す龍ヶ峰の姓を名乗っておられるではありませんか…それにその見た事も無いような装束…異国との交易で手に入れた物でございましょう?そんな貴重な品を身に着けられるとは、よほど高貴なお方に違いない…」
和人は何となく事情が分かって来た。
どうやらここは自分の知っている世界ではないようだ。
もしかすると日本のどこかの田舎かも知れないという可能性も捨てきれなかったが、今の老人の話で確信した。
ここは異世界だ。
「あのぉ…信じてもらえるかどうか分かりませんが…」
和人は村人達に説明した。
自分は違う世界から来た人間だという事。
元いた世界では龍ヶ峰という姓は特別な意味は無いという事。
ついでに帰り方が分かるまでこの村に置いてほしいと頼んでみた。
「「「……」」」
村人達は訳が分からないといった様子で、黙ってしまった。
確かに自分が村人の立場だったら、にわかには信じられない話だろう…と和人も思った。
ヘタすると頭がおかしいと思うかも知れない。
しかし、和人を連れて来た桃花が言った。
「…私、龍ヶ峰様…いえ、和人さんの言う事を信じます。和人さん、自分の国に帰る方法が見付かるまで、良かったら私の家にいてください。長老様、いいでしょう?」
「ふむ…まあ、桃花がそう言うなら良いかのう…」
「あ…ありがとうございます!長老様!」
和人は長老に向かって頭を下げた。
そして桃花の手を取って言った。
「桃花もありがとう!君のおかげだよ」
「そ…そんな…困った時はお互い様ですよ…」
和人に手を握られた桃花は頬を赤く染めて目を逸らした。

あの話の結果、和人は桃花の家に居候するのが決まり、今二人は家に向かいつつ村を回っていた。
「へぇ〜。 コレが桃花が住む村か〜。 良いところじゃん」
「えへへ。 そうかな? 和人君に褒められると、何か嬉しいよ」
和人は村をアチコチ見ながらそう呟くと、彼女は照れながらも嬉しそうにする。
ちなみに、彼女が彼を‘君’付けするのは、彼が同い年に‘さん’付けされるのを嫌がったためである。

「しっかし、この村といい彼女や人達といい・・・、ここは本当に異世界なのか?」
村の見学を終え、桃花の家に着いた二人は、彼女は食事の用意を、和人は桃花の強い押しにより風呂に浸かっている。しかも、風呂は露天で少し丘にあるこの位置から見える景色に彼は心が癒されるのを感じながらそんな事を呟いた。

見るもの全てと言うのは大げさだが、先ほどまで見た景色が、どうにもこうにも過去の日本文化を、特に江戸時代を強く感じさせるのである。

そんな事を考えているとヒタヒタという足音が聞こえた。
「うわあぁ〜〜!!?と…桃花ぁ!?」
振り返った和人は驚きのあまり湯船の中でひっくり返りそうになる。何とそこには桃花が一糸まとわぬ姿で立っていたのだ。
「和人君、お背中お流しするね♪」
暗闇の中に浮かび上がるような白い肌、股間には手入れされている様子も無く黒々と茂ったアンダーヘアー、そして胸にはたぷんたぷんと揺れる二つの巨乳…。
和人の股間のムスコはたちまちの内に鎌首を持ち上げ天を指した。

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