PiPi's World 投稿小説

龍の一族
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 14
 16
の最後へ

龍の一族 16

(っていうか、なんでそんなに堂々としてるんだよ!?今さらだけど!!)
この世界に男湯・女湯の文化はないのか、3人とも全裸であることにまったく抵抗がないようだ。
胸も股間も手拭いで隠すそぶりすら見せない。
彼女らにしてみれば当たり前のことでも、和人にしてみれば犯罪行為をやってしまったみたいでドッキドキだ。
椿のロリ巨乳、日向の超乳・・・どちらも甲乙つけがたい見事なおっぱい。
だが今この場でもっとも破壊力を有しているのは第3の女、桔梗であった。
彼女は体格は普通だし、胸も大きいにしても日向ほどではない。爆乳といったところだろうか。
しかし。3人の中で1番特徴のなさそうな彼女は、別のものでアピールしていた。
「ねーねー、日向ちゃあんっ。早くお風呂に入らせてよぉ〜っ。私、もうガマンできなぁ〜いっ」
ブルン、ブルン、ブルンッ。
首に革製の首輪(リード付き)を付けられ、ぴょんぴょんと飛び跳ねる桔梗。
それに合わせて・・・否、その大きさゆえに微妙にタイミングを乱しながら爆乳が暴れていた。
そう、揺れているのではない。暴れているのだ。
男ならばこの光景に食いつかずにいられるものだろうか?いやできまい(反語)。
「えぇいっ、さっきからうるさいぞ!?少しおとなしくしてろっ!」
「ぶっ!?」
そこで怒った日向が振り返って桔梗に注意する。
当然、超乳がぶるるんっ!と振り回されるわけで。
エロマンガの主人公でもあったことがないであろうラッキースケベの連続に、和人は今にも鼻血を出してしまいそうだった。
「・・・ん?和人?おまえ、顔が赤いぞ?ホントに大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」
そこに異常に気付いた椿が、いきなり首に腕をからませ、和人を引っ張る。
一体何をする気かと思えば、おでことおでこを合わされて。
ちょっとでも動けばキスできそうなくらいの距離に、彼女の端正な顔が迫っていた。
恥ずかしくて視線を外せば、そこには小さな体格に似合わぬ大きな2つの水蜜桃が。
「ん〜・・・熱はないようだな。おまえ、ちゃんと自己管理はできているのか?」
「熱?和人、おまえ身体の調子が悪いのか?」
椿が首を傾げ、日向が心配して和人に詰め寄る。
彼女とはそれ以上のことをしている仲とは言え、男としてこんな美人2人に迫られるなんて生まれて初めてのことで。
だから我慢の限界を迎えた彼が鼻血を出してその場に崩れ落ちたのも、当然の帰結であった。
「か、和人っ!?」
「ど、どうしたっ!?大丈夫かっ!?」
「ん〜?だらしないわね、のぼせちゃったの?」
遠くなっていく3人の声を聞きながら和人は思う。
(何なんだ、この世界っ・・・。いくらなんでも無防備すぎだろっ・・・!?神様、ごっつぁんでした・・・!)
と、文句を言いたいのか感謝したいのか、わけのわからないことを考えていた。
だがもし神様がいるならば、イベントはここからが本番だと言うだろう。
なぜならここはあやかしのために男のいなくなった女だけの集落。
集落の存続のために、することと言えば1つしかない。
村の女たちは虎視眈々と狙っていたのだ。和人が1人きりとなるその瞬間を。
   ◇   ◇   ◇   ◇

「―――ッ!?」
「きゃっ!?お、お目覚めになられたのですか!?」

気が付くと、目の前には30代くらいの美熟女が驚いた顔で和人を見下ろしていた。
見ればその手には水を含んだ手拭いが握られており、視界の端ではろうそくのものと思わしき光があたりを照らしている。
もしかしてあれは夢だったのか?
一瞬そんな疑問が頭をよぎるが、すぐに否定した。あんな生々しさ、夢では絶対にありえない。
とにかく事態を把握するため、身体を起こしながら目の前の女性から話を聞くことにした。

「ここは・・・?みんなはいったいどこに行ったんだ?」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す