PiPi's World 投稿小説

強運ハゲ中年と1000人の子供
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 2
 4
の最後へ

強運ハゲ中年と1000人の子供 4

「大丈夫だから心配しないで♪子供が欲しいんだけど夫が種無しでさ〜♪田辺さんAB型でしょ?だから大丈夫♪」
最初の時とは、大分印象が変わってきた。なんだか大人の魅力から小悪魔的な可愛さと言うか。でも、旦那さんじゃない人の子供はやっぱりマズイんじゃないのかと思う。
「その、美麗ちゃん?」
「八回も出したんだからスッキリしたでしょ?今度こそ落ち着いて話を聞いてよね♪」
「あ、はい、わかりました。(八回!?そう言われればそんな気もするけど…。それにしても、あの量は八回にしては多すぎないか?バケツでぶちまけたみたいだ。)」
そんな事を思いながら彼女と向かい合う位置に座った。机はドロドロで使えません。ちなみに私の息子はまだ自己主張しているが、美麗ちゃんに散々良くして貰った愚息だ、まだヤリ足りないらしいんでもう一発…なんて言えない。
「じゃ、手相見せてね♪」私の両手を手に取り、顔を近付けてジックリと眺める。谷間が…谷間が…
「…もうちょっと我慢してね?後でいっぱいさせてあげるから♪」
少し呆れてる表情だが、怒ったり嫌がったりしない。なんて優しいんだ美麗ちゃん…旦那さんにはヒドイけど。
「うそ…凄い…」
私の手を見ながら、美麗ちゃんは目を輝かせて呟いている。
「美麗ちゃん?あの、」
「あ、ごめんね。予想以上に凄くて…田辺さん、運命って信じる?」
まるで、運命の恋人に出会ったかのような視線で、私の目を真っ直ぐ見つめてくる。
「し、信じられるよ今なら。美麗ちゃん!」
たまらず美麗ちゃんに抱き着こうとしたら、顎を両手で押し返された。
「はいはい、そうゆうのじゃなくてね…例えば、『運がいい』とか『運が悪い』とかあるじゃない?」
「う、うん…」
ちょっとガッカリしながらも、大人しく話を聞く事にした。
「それって、生まれ持っている幸運、ツキを消費しているの。そして誰かが幸運になれば、誰かが不幸になり、世界はバランスを取っている。」
ふむふむ、今で言うと、私みたいな中年ハゲが超絶美人の美麗ちゃんと子作りした。私は正直、子供は欲しくても育てるとなると…って尻込みする最低野郎だから、美麗ちゃんが妊娠しても認知して育てるのは旦那さん。旦那さんが不幸になっている。
「昔の偉人なんかは、生まれながらそこそこの強運を持ち合わせていてね。ここぞって時に消費して逆境を跳ね返したり出来たの。」
「なるほど…じゃ私はその強運を持ってたり?」
「それがそうでもないのよ。」
じゃ今までの話は何だったんだ!と思った矢先、美麗ちゃんは続けた。
「今は、ね♪さっきも言ったじゃない?45歳を迎えると、田辺さんの人生は劇的に変わるって。」
「へ?あ、そう言えば言ってたね〜♪」
そうだっけ?適当に合わせたけど、美麗ちゃんのおっぱいに夢中で全然覚えてない。
「でも、生まれ持っているはずの田辺さんの強力な幸運が今は普通ぐらい。じゃ、その幸運をどこから引っ張ってくるのか…」
「ど、どこから?」
少し間を置いて、彼女は言った。
「世界からよ。今の世界的な大不況は、田辺さんが世界中の幸運を奪っていると思っていいんじゃないかしら。多分だけど。」
「え、でも、私も会社をクビになったんだけど…」
「会社をクビになったお陰で、私とエッチ出来たじゃない♪あ、それは別に嬉しくなかった?」
「めっちゃくちゃ嬉しかった!!!」
ついつい声を荒げてしまった私に、美麗ちゃんは優しく微笑んだ。
「んふふ♪ありがとう♪私も嬉しかったよ♪でも世界中から集めると、運が強くなりすぎるのよ田辺さん。」
「…バランスがとれなくなる?」
「そう♪田辺さん理解力があって好きよ♪」
「ふっふっふ♪」
干支二回りくらい年下の美麗ちゃんに褒められたが、正直、嬉しいです。
「で、寿命を全うするまでに一定の運を放出する必要がある。これは田辺さんの意思では抗えないのよ。世界の仕組みだから、どう抗っても運命の歯車はその形で回る。でも本来の運は生まれ持つモノ、田辺さんがあげようと思っても、強力な運を相手は簡単に受け取れないのよ。」
「…じゃあ、どうしたらいいの?」
美麗ちゃんが嬉しそうにお腹を触る。
「田辺さんが子供を作れば、その子供は田辺さんから与えられた強運を持って生まれる。私と貴方が出会ったのは、言ってみれば世界の意思ね。この事を貴方に伝える運命だったのよ。多分ね♪」
にわかには信じられない話だ。でも、確かに美麗ちゃんは目の前にいる。そうじゃなくても、私は美麗ちゃんと子作りしたのだ。あんまり覚えてないけど、最高だったのは覚えてる。
「なるほど、運命かぁ〜。まだ半信半疑だけど…。ちなみに子供を作るって何人くらい?」
そう問いかけると、また私の手を取りジックリと眺め始めた。
「…んー、多分、1000人くらい?」
「えぇぇー!!!」
1000人!?そんな事出来るのか!?さっきまで童貞だった私が!?一年生になっても友達100人出来ない私が!?
「さっきまで童貞だった自分が!?友達ほとんどいない自分が!?って思ったでしょ♪」
まるで、私の考えを読んだかのように、美麗ちゃんが言う。
「いや、だって実際そうだし…美麗ちゃんと出会ってこうなったのも奇跡だし…」
それだけでも充分に幸運だと思う。こんな幸運が…
「うん、その奇跡的な幸運がこれから貴方の周りで何十回も何百回も続くのよ♪それと、一つ言っておく事があるの…。」
「な、なに?」
急に声のトーンが落ちて、私は怖くなった。真剣な表情で真っ直ぐに見つめる美麗ちゃん。
「夫、今日と明日は出張でいないんだ♪んちゅ♪」
急にパッと笑い、美麗ちゃんが口づけをして抱き着いてきた。
「もっと詳しく私の話を聞きたいなら…ウチで、ねっ♪」
はい、断る理由がありません。無職の私には時間が腐るほどあるのです。
旦那さん、第一子の誕生をご期待下さい。美麗ちゃん美味しくいただきまーす♪

序章  〜終〜

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す