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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 97

朱美には父親との思い出がまるでない。

朱美が生まれて直ぐに死んだから仕方が無い。

姉たちの話では、優しいが厳格であるという事は知っている。

甘えたがりの自分では父に厳格に接するように言われた事だろう。

虎太郎に甘えたりもしたが、虎太郎は余り自分に構ってくれなかった。

瑞穂、理緒、静の方を構っていた。

だから剣術をやっていたが、3人だけが相手されて自分は除者的な扱いをされた気がする。

しかし、狼鬼は自分を構ってくれた。

祭りに連れて行ってくれたし、一緒の布団にも寝た。

頭も撫でてくれたし、風車も買ってくれた。

さっきも膝の上で絵巻を読んでくれた。

幼いながらも父親的な面もあり、好きな相手という面もあると思っていた。

そんな男に見られていると考えると嬉しく感じる。

そしてもっと見られるようにしようと思った。

朱美は静の膝に足を乗せて目線を合わせると唇を当てた。

「んっ」

静が僅かに驚いた顔をした。

「ほぉう・・・随分と積極的だな」

狼鬼は目を細めながら朱美を見た。

それだけで朱美は自分を見てくれる、という気持ちになり更に、と思った。

静の頭を両手で抑えて唇を押し付ける。

そして恐る恐る舌で静の唇を舐めた。

静は朱美の胸を揉みながら口を開いて舌を絡めた。

朱美は怯んだが、積極的に絡ませた。

長い口付けをした。

静の方が息を切らしたのか離れようとした。

しかし、朱美はこれでは狼鬼が飽きてしまうと思い、唇を押し付け続ける。

「朱美。ちょっと待った」

狼鬼が朱美を静から離して自身の膝の上に置いた。

そして向き合うようにした。

「母上と口付けをしてどうだった?」

「母上の唇、美味しかったです」

紅潮した顔で朱美は答えた。

「そうか。どれ、おじちゃんにも母上の味を味あわせてくれないか?」

狼鬼が唇を近付けてきた。

朱美は笑いながら唇を合わせた。

短いキスだった。

「うん。美味しいな」

狼鬼は笑みを浮かべて朱美の頭を撫でた。

「おじちゃんの唇も美味しいよ」

「そうかそうか。じゃあ、今度は3人で味わおう」

狼鬼は静を手招きした。

静の腰を左手で抑えて近寄らせて、朱美と3人で口付けをした。

『んんんっ、んんんっんんん・・・・・・・』

3人は舌を絡ませ合い、互いに抱き合う。

朱美は必死に仲間外れにされまいと、懸命に舌を絡ませた。

それが二人には面白いのか、朱美の舌を二人掛りで味わい尽くした。

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