侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 91
そんな事を思っている内に瑞穂が二度目の絶頂を迎えようとしていた。
「お母様っ。中に・・・出して!!」
「受け取りなさい・・・・瑞穂!!」
静は瑞穂の腰を両手で抑えて猛りを勢いよく押し出した。
また体液が猛りから瑞穂の子宮に注がれる感覚を静は覚えた。
それがまた極上の快楽へと誘う。
瑞穂は静の二つの山に両手を乗せて、首を垂れた。
汗が落ちて静の身体に付着する。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・お母様の熱いのが、ビクビクして、気持ち良いです」
「・・・・私も貴方の中で、熱いのを感じて気持ち良いわ」
静は瑞穂の両手に自身の両手を重ねて返事をした。
それに瑞穂は汗ばんだ笑みで答えた。
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理緒は緊張した顔で布団の中に居た。
隣には狼鬼が居る。
風呂から上がり飯を食べた。
そして寝る事になったのだが、朱美が片方の布団を独占している。
狼鬼は理緒が布団を使い、自分は片隅で寝ると言った。
しかし、流石にそれは駄目だと理緒が言い押し問答が起きた。
そこで妥協案として狼鬼が一緒の布団で寝ようと提案した。
これには些か理緒も驚き、ドギマギした。
だが、今さら狼鬼に布団から出てくれなどと言える訳もないので一緒に寝る事にした。
理緒は狼鬼の男前と何処か謎めいて、それでいて哀傷のある性格に惹かれている事に気付いていた。
虎太郎には、兄的な面の想いが強かった。
抱かれて嬉しかったのも母や姉が抱かれて喜んでいるのを見て、仲間外れにされた気分から来ている。
それに最初の行為は、ほぼ強姦と見られても可笑しくない。
心臓がバクバクしている。
理緒は心の中で落ち着くように言い聞かせるが更に激しくなるだけだった。
『落ち着いて・・・・・・』
狼鬼に知られるのでは?と思ってしまう。
だが、その狼鬼は普通に瞳を閉じて寝ている。
まるで理緒を異性として見ていない如く。
しかし、理緒にはそうではないと確信している。
静の娘であり預かっているからだ。
これは勘であるが理緒には確信だった。
「・・・・眠れないのかい?」
狼鬼が瞳を閉じたまま訊ねてきた。
行燈が消えているのに、何故か蒼い瞳は光っていた。
「お、起きていたのですか?」
「君がこちらを見ているからね」
狼鬼は笑みを浮かべて理緒を見た。
理緒は狼鬼を熱い眼差しで見返した。
「そんなに熱の籠った瞳で男を見てはいけないよ」
「どうしてですか?」
「男は獣になるんだ」