侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 74
横では理緒と水月が同じ布団で寝ている。
「それじゃ消すぞ」
「はい」
水月が頷き、行燈の火を消して眠りに着いた。
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静は一人でプールの中を泳いでいた。
水着はビキニだ。
「今度はこれを瑞穂に着せてみましょう」
瑞穂なら自分以上にこれを着こなせる事だろう。
今から瑞穂がこのビキニを着て泳ぐ面を浮かべて静は笑みを浮かべた。
ここで瑞穂と泳いで、瑞穂を犯して種付けするのも一興だ。
そう思いながら静は泳いだ。
暫く泳いでプールから上がった。
シャワーを浴びてから黒い下着を付けた。
服は和服を着た。
時刻は午前6時。
そろそろ皆が起きる頃だ。
『今日は一度、戻らないと』
理緒達を迎えに行ってから改めて戻ろうと思った。
早目に行こうと思い出て行こうと思い寝室に行き、置き手紙を書いた。
寝室のテーブルに置いて、瑞穂に口付けを落としてから静は鬼門堂を出た。
瑞穂が目覚めたのはそれから正午だった。
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「昔を思い出すぜ」
狼鬼は布団から眠る朱美を見て呟いた。
「どういう事です?」
理緒が布団を畳みながら訊ねた。
「ん、静もこうして小さい頃は寝ていてな。寝顔を見ては純粋だと思ったんだよ」
狼鬼はつくづく懐かしいと言った。
理緒はその様子を見て狼鬼のような方が夫なら子供を仲良く育ててくれると感じた。
朝食が運ばれて来たので、狼鬼は朱美を起こして皆で頂いた。
朝食を食べ終えた頃に静が迎えに来た。
「ご迷惑をお掛けしました」
「いいや。お前の子供時代を思い出させてくれて楽しかったぜ」
狼鬼は笑いながら朱美の頭を撫でた。
朱美は狼鬼の腰にしがみ付いて離れようとしない。
「さぁ、朱美。帰りましょう」
「嫌です。おじちゃんと一緒に居る」
「朱美。我儘を言って狼鬼様を困らせないの」
「お嬢ちゃん。また来たいなら遊びにおいで」
「本当?」
「あぁ。またお話を聞かせて上げるよ」
朱美の頭を撫でて狼鬼は約束した。
理緒と静、朱美は狼鬼に礼を言って家へと戻った。