侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 68
その後、瑞穂は放心状態で家を飛び出し・・・どこをどう歩いたか分からぬぐらいさ迷った。
気がつけば、見知らぬ建物に母と共にいた。
・・・危ない所であった。
酷い放心状態で街をさ迷う瑞穂がたまたま鬼門堂の前を通ったから保護できたが、もしそうでなければ大変な事になっていただろう。
鬼門堂をまだ教えるに早いとは思ったがこの状況だ。
静は瑞穂を保護し、事情を聞こうとしたが、瑞穂の乱れようでは聞く事も無理であった。
仕方なく静は荒療治とばかりに猛りで瑞穂を貫いた。
二度程達すると、瑞穂は落ち着きを取り戻し、ポツリポツリと状況を話し始めた。
それを聞いて静はさもありなんと思う。
瑞穂は不器用で情の深い娘である。
理緒の事が好きたからこそ、その情の深さで不器用に激しく愛したのだろう。
静からすれば、そんな瑞穂が可愛らしいのだが、それを受け止めれる程、理緒はまだ成熟してない。
静は瑞穂を貫いたまま抱きしめ思案する。
色々な意味で静は瑞穂を自分の後継者だと思っている。
道場は勿論、静が築いた人脈も受け継いで欲しいし、この鬼門堂も遠い将来だろうが託したいと、躯を重ねてから思うようになっていた。
それだけでなく、マーズも・・・
自分の後は封印するのでなく、瑞穂や瑞穂の産む娘へと受け継いでいって欲しいと思っていた。
まだじっくり時間をかけて少しずつと思っていたが、丁度いい機会なのかもしれない。
「瑞穂、暫くここで寝泊まりなさい。」
瑞穂は不思議な店の様子に驚きながら静を見る。
「母上、ここは?・・・」
「母が受け継いだ店です。いずれ瑞穂にも継いで貰わなければと思ってましたから、暫くここで寝泊まりして母を手伝いなさい。」
こんな状況だから、瑞穂と理緒を少し離す事にした。
瑞穂も何か違う事をしていた方が切り替えられるだろう。
「母が色々教えていきますし、毎日ここに来て可愛がって上げるから、良い子にできますね?」
瑞穂にここの色々な衣装を着せて犯したり、様々な道具で弄るのを想像すると、静も非常に興奮する。
この娘は、必ずここに深く興味を抱き、自分の片腕のように動いてくれ、そしてやがて継いでくれるだろう・・・
静にはそんな気がしていた。
瑞穂が静と同じく3人程娘を産み、この店を継ぎ、マーズを託したら、静は本当に愛しい男の妻になれる気がする。
それまでは静が、この娘を育てていかなければ、彼の元にはおいそれといけないだろう。
それだけでなく、静自身が瑞穂を抱きたくて仕方なかった。
瑞穂は誰よりも極上な女で、貫く度に静に快楽と悦びを与えてくれた。