侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 55
「私、ここの世界の者じゃないの」
『それなら驚かん。前に来た男もそうであったからな』
「それと私、3児の母親でもあるの」
『3人も子が居るとは驚きだ。他に何かあるのか?』
「何時までも旅を続けて居られる訳じゃなくて、寝てからじゃないと駄目なの」
『それなら安心しろ。契約を交わせば、主とは精神が統一される。主が歩けば我もそれに付いて行く』
それは安心だ、と静は思った。
『では、我からも言う事がある』
「何?」
『主が我以外の者と交わるのは構わんし、我を一緒に巻き込むのも良い。それから、主が念じれば猛りを出す事も可能だ』
「女の私に?」
猛りを取り付けられるなど信じられない、と静は思った。
『ならば、やってみるか?』
マーズの問いに静は訊いた。
「戻らない、何て事は無いわよね?」
『心配いらん。元に戻れと念じれば戻る』
それを聞いて静は試してくれと言った。
マーズが何かを言うと、静の秘所から猛りが飛びだした。
しかも、2本も。
「凄いわね」
静は自身の秘所に猛りが2本も付いた事に驚いた。
そして2本を両手で握った。
感覚も本物だ。
試しに扱いて見た。
「・・・気持ち良いわね」
静は2本の猛りを扱きながら恍惚の笑みを浮かべた。
2本の猛りを扱きながら静は、汗を掻いた。
自ら自慰をする時よりも激しいと思う。
それは2本もあるからであり、初めての体験でもあるからだろう。
時間を掛けて静は2本の猛りを扱き終えて、戻れと念じた。
すると、猛りは消え、秘所に戻った。
『どうだ?初めての猛りは?』
「・・・凄いわ」
静は息を整えながら答えた。
『では、潮を掛けろ』
速く自由になりたい、とマーズは言った。
静は早くも疲れた身体に鞭を打って秘所を愛撫した。
指先でなぞり、中に入れた。
胸を揉み、マーズに見られている事を連想させて達しようとした。
猛りを2本も扱いた事もあり、達するのは速かった。
そして潮を吹かせた。
潮がマーズに掛り、光が放たれた。
目を開けると鎧が無かった。
自分の身体を見ると鎧が装着されていた。
黒い革製のボディコンを装着し、その上から小手などを装備していた。
腰には西洋の大剣が差してある。
『聞こえるか?静』
マーズの声が頭から聞こえてきた。
「聞こえるわ。これが、精神が統一されたってやつなの?」
『そうだ。これで主と契約でき、我は自由を手にする事が出来た。礼を言うぞ』
「良いわよ。私も礼を貰ったからね」
静は笑いながら言った。
『それは何よりだ。それでこれからどうする?』
「まだ起きるまで時間があるし、先ずはここを出ましょう」