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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 54

それも二人切りで。

好きな男からこんな誘いを受けて断る女は居ない。

くの一である水月も例外ではない。

だから、喜んで一緒に行った。

それなのに、あんな喧嘩を買う事に対して怒りたくもなる。

まぁ、狼鬼が負けるなど微塵も考えていなかったが。

狼鬼は、読んで字の如く狼の鬼だ。

何千年も生きる妖しの物。

自分がかつて仕えていた弦水の後を継いで、領主になった。

領主たる者が、あんな露骨な喧嘩を買うなど水月の中では有り得なかった。

だが、現実は買った。

「そう怒るな。それとも俺が負けると思っていたのか?」

「いいえ。狼鬼様なら勝てると信じておりました。ですが、それとこれとは別です」

「分かっているよ。今晩は・・・寝かせないぜ」

耳元で水月に囁く狼鬼。

これに水月は自らの秘所が熱くなるのを感じた。

「そ、そんな事を、言っても怒っているんですからね!!」

「分かった分かった。勘弁してくれ」

狼鬼は苦笑しながらも水月の腰を抱いて宿まで悠々と戻った。

その夜、静は行燈の光を頼りに和紙に筆を走らせていた。

内容は外国人の事だ。

由利は江戸の文化を体験させると言った。

だが、簡単に体験させると言ってもどんな事を体験させるのか。

また、何処に頼んでみるか。

そう言う細かい所も考えなくてはならない。

女寄り合いの頭を務める静は、それを纏めているのだ。

「取り敢えず伝統工芸などが良いわね」

伝統工芸などは外国にも輸出されて高い評価を受けており、今では外国人が弟子入りする時もある。

それだけに外国人の関心もある筈だ。

それなら伝統工芸などを体験させるのが良いと思った。

和紙に筆を走らせて、書き止める。

ある程度、纏め終わったので寝る事にした。

寝巻に着替えて布団に入った。

『今日は、マーズと会えるかしら?」

また貫かれたい、という思いが静の胸にあった。

眠りの世界へと静は旅だった。
















静が目を覚ますと、昨夜と同じ場所に居た。

服装は何故か全裸だった。

「来たわね」

静はまたマーズに抱いてもらえる、と歓喜しながら行った。

そこに行くと、マーズが居た。

『来たか・・・・・・・・・』

「えぇ。じゃあ、約束通り外に出すわ」

『うむ。では契約の証として我に主の潮を浴びせろ』

「潮を吹け、ってここで?」

『ここ以外に無いだろ?潮を我に浴びせれば契約成立で我はここから出れる』

「分かったわ。だけど、前もって言っておきたい事があるの」

『何だ?』

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