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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 51


『感謝する』

マーズは猛りから出る液を垂れ流して礼を言った。

暫く静は動けずにいた。

そして薄れる意識の中でまた貫いて、と頼んだ。

マーズが了承するのを確認して意識を手放した。

静は鳥の囀る音で目を覚ました。

布団から起き上がると軽く尻に痛みを感じて思い出した。

『貫かれて中に出されたのよね』

あれは良かったと思った。

その日、静は久し振りに充実した日を過ごす事になった。

その一方で随穂と理緒は日に日に獣のように沸き立つ本能と戦っていた。

その事を静は知る由もなかった。

午前中、静は寄り合いに出ていた。

しかし何時もの寄り合いではなく女だけの寄り合いである。

他国と交流をした事で女性の政治干渉も高まった事が要因だ。

これにより男では考えつかなかった案も出て役に立っている。

静はその寄り合いで纏め役をしている。

「本日の寄り合いは、他国から来る女性の事です」

他国からは物品だけでなく人も来る。

と言っても大半が商人ばかりだ。

だが近い内に女性が来ると言う。

これをどうやって持て成すかを話し合いするのだ。

「私としては江戸の文化を知って貰いたいです」

寄り合いで最初に発言したのは静の家から直ぐ近くに道場を開いている神楽由利だった。

静の道場が念流の一刀流派の流れを組むのに対して由利の方は新陰流の柳生新陰流を組んでいる。

どちらも兵法三大源流の中でも一際有名な流派だ。

そのためか良く張り合った物だ。

と言うより由利の方が対抗意識を持っていた。

何から何まで張り合って来たのだ。

亡くなった夫の事も張り合ったが、静の方を夫は選んだ。

それが由利には堪えたのか剣の道を由利は歩み続ける事になった。

そのため未だに独身だ。

「由利殿。貴方のその話を具体的に教えて下さい」

静が落ち付いた声で質問をした。

すると由利は眉を顰めた。

美人だが冷たい美人と言う所だ。

「具体的も何も異国の女性に江戸の暮らしを体験させるだけです」

答えになってない。

だが何か言うと手厳しい程に追求してくる事を周りは知っていた。

静は遭えて聞かない事にした。

「では、他に何か案は・・・・・・・」

「私の意見が気に入らないのですか?」

由利が他に案を提案した静に突っ掛かるように喋り出した。

「いいえ。ただ、他の人の案も聞いて皆で考えるのですよ」

静は落ち着いた声で説明するが、由利は我慢できない顔をしていた。

それを見て他の女性は何か案を出すのを躊躇った。

『このままだと駄目ね』

静は仕方が無いと思った。

「今日は皆さんも考え付かないと思いますので、また後日にしましょう」

静言葉で参加者達は安堵の表情を浮かべて席を立った。

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