侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 48
静はそれを飲み甘い味だと言った。
「ありがとうございます。今後も宜しければ遊びに来て下さい」
静は頷いて酒を飲んだ。
カジノを出た頃には、ちょうど良い時間帯となっていた。
酒で身体が温まった静だが、足取りは乱れずに家まで帰った。
家に帰ると朱美が出迎えてくれた。
「瑞穂と理緒は?」
「二人とも出掛けるって言って居ないの」
朱美は一人で留守番していたらしい。
静はあの二人も何処かで身体を慰め合っているのだろう、と思った。
あの棒に犯された記憶が無い事がせめてもの救いだ、とまた思う。
しかし、二人は記憶があるのを静は知らない。
その後、少しして二人が戻ってきた。
それから夕食を食べ寝る事になった。
布団に潜り込んだ静は今日もまた夢を見るのか、と思いながら瞳を閉じた。
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静が目を覚ますと、そこは昨日と同じ場所だった。
『・・・やはり前と同じね』
前と同じく関係無しに目を覚ますと、同じ場所に居る。
静は焚き火に新しい薪を足して堅い地面から身体を起こした。
黒いブラジャー越しに胸が揺れた。
ブラジャーがはち切れんばかりに揺れて、官能的に音が聞こえた。
黒髪を右手で撫でながら立ち上がり、滝の外に出た。
外は朝で鳥たちが囀り声を上げていた。
滝の水で喉を潤し顔を洗った。
それから鎧を着て洞窟の奥が無いかを調べた。
調べて見ると奥へと通じる通路があった。
そちらに行ってみると衣服などが置かれていた。
その他には自制の弓矢や槍がある。
これで獣を狩っていたのだろう。
弓矢は西洋の物だ。
それを見ると相手は西洋の者だと思った。
静は弓矢を手に取り引いてみた。
和弓と違い、こちらはかたりの力が要された。
それでも力を絞った。
しかし、弦が腐っていたのか切れた。
そして静のブラジャーに引っ掛かり千切れた。
白く大きな二つの乳房が露わになった。
しかし、静は気にせずに千切れたブラジャーを手に取った。
真ん中から破けて、使い物にならない。
予備は無い。
お陰で乳房が丸見えとなってしまった。
弓矢を置いて元の場所へと戻った。
昨夜の残りを食べた。
そしてマーズとの会話を思い出して行く事にした。
剣などは置いて行った。
水の中に潜り昨夜と同じように上がった。
鎧姿のマーズが静を出迎えた。
『来たか』
「えぇ。どう調子は?」
『変わらんな。何時もと同じだ。毎日、同じ景色を見れば飽きる』