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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部
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侍物語〜サムライストーリー〜 第二部 46

何かあれば来てくれと言ってくれた。

「ありがとうございます」

「それはこっちの台詞ですよ」

笑いながら店主は部屋の前で止まった。

「貴方には娘さんも居るから泊る事は無いと思いますが、ここが寝室です」

ドアの中には西洋の品々で造られた部屋だ。

大きなベッドが布団代わりと言われた。

「立派な寝室ですね」

「なぁに、そうでもないですよ。では次は風呂場を案内します」

次に風呂場、そして便所、その他にも居間などを案内してくれた。

最後に地下室があると言った。

「治下があるのですか?」

「はい。まぁ、何と言うか、お客様が偶に来るのですよ」

西洋の行為をやってみたい、と。

その客の意見を聞いて作ったらしい。

地下室へと降りると、そこには蝋燭から三角馬、鞭など些か際どい物が置いてあった。

「こ、これは・・・・・・・」

「まぁ、その、SMという過激な行為をする為の道具です」

店主も苦笑いして次の部屋へと案内した。

次の部屋は水が貯められた場所だった。

「これは?」

「プールという場所です。ここは泳ぐ場所です」

まぁ、そこから何をするかは客の勝手、という事だ。

その後、地下室を案内し終えた店主と共に2階へと戻る。

「何か客から注文か、貴方が欲しいと思った品があったら手紙を書いて、店の外にある木箱に入れて下さい」

そうすれば2、3日で品物が届くらしい。

支払いは木箱に入れるだけ。

完全に接触は無い。

これで下手に身元を詮索されないようにしてある。

庶民にも西洋の物は広まっている。

だが、こういった物は隠れて買いたいものだ。

それは業者も一緒だ。

だから、こうした方法が作られたらしい。

静はそれをメモして忘れないようにした。

「給金は売上になります。その他に物品などでも構いませんか?」

欲しい物があれば持って帰って良い、と言った。

「結構です」

如何わしくない物なら、それを売って金にすれば良い話だ。

「ありがとうございます。では、3日後からお願いします」

それまでの間に自分は引越しの準備をすると言った。

「分かりました。では、3日後にまた来ます」

「お願いします」

静は鬼門堂を出た。

まだ昼下がりの為、帰るのは速い。

その為、この場所を探索する事にした。

周りは粗末な長屋だが、良く見れば看板がある。

最初に訪れた場所は「カジノ」と書かれていた。

そこの戸を開けると、鬼門堂の店主より若い男がいた。

「いらっしゃい。おや?貴方は鬼門堂に出入りしている・・・・・・・・」

「静と言います」

「私は武蔵と言います。ここには何の用で?」

「どんな店か気になりまして」

「そうですか。ここは金を賭けて遊ぶ場所です。無論、金を掛けない遊びもあります」

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